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刑事コロンボ

工藤浩美

工藤浩美の東へ西へ

先日夜中3時ぐらいにふっと起きて、寝られないのでテレビをつけたら「刑事コロンボ」をやっていました。

シナリオの勉強をしたことがあるので、映画やドラマはついつい細かいところに目が行ってしまします。登場人物のキャラクターや、小道具、一人芝居の部分などです。

でも考えてみると刑事コロンボが最初に世に出た時は、シナリオ的には画期的だったと思います。ドラマの結論を最初に見せてしまうからです。それまでは犯人(ネタ)を明かすのは最後の最後。全く考えられないシナリオの登場だったはずです。

それ以外にも素晴らしいところが沢山あります。
まずコロンボのキャラクターが際立っています。
犯人は冨も名声もある人々というのも定番。
非常に知能犯ですが、最後捕まった時にじたばたしないでとっても粋な台詞をしゃべります。

ドラマのストーリーは犯人は誰だ!ではなく、どのようにコロンボが事件を追っていくかに集約されています。そして小道具も効いています。「うちのかみさん」が一切出てこないのも、見ている人の興味をそそります。

ついつい最後まで見てしまい、翌日は寝坊してしまいました。

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記事を書いた人

工藤浩美

白百合女子大学国文科卒業後、総合商社勤務。
その後通訳・翻訳エージェントに2社、合計11年間勤務。通訳コーディネーターとしてこれまでに数百件の通訳現場のサポートを行なう。 2001年7月に株式会社テンナイン・コミュニケーションを設立。趣味はシナリオ執筆。

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