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弾丸トラベラー

さるるん@ロシア

通訳・翻訳者リレーブログ

「弾丸ツアー」という言葉を初めて聞いたのは、サッカーのワールドカップ(フランス大会)だったけれど、私もこの一週間で0泊3日の旅を2回するはめになり、こりゃ弾丸トラベラーだと思いました。先週も書いたように、秋休みを満喫したいという娘を義母の住む街まで送って行き、一旦私だけモスクワに戻り、また迎えに行くことになったからです。

事情が許すならば、私も義母のところに滞在した方が楽なのですが、1)義母のアパートは定員2名仕様、2)義母とうちの子は一対一の関係が好き(つまり、私は邪魔)、3)義母の住む街ではインターネットアクセスが確保できないので、仕事の連絡も、原稿ファイルの受け渡しも、リサーチもできない、とあっては、モスクワに戻るしかないわけです。

先週の月曜(11月9日)の夜モスクワを発ち、片道15時間、現地0泊車中2泊で、水曜(11日)の朝モスクワに戻りました。留守中に入稿があると思っていた件(今月いっぱい断続的に原稿が入る予定のシリーズ物の英訳)が入っていなかったので、ありがたく休養させていただくことに。

録画してあったドラマ「仁−JIN−」の第5話を鑑賞。このドラマ、テンナインのWさんが第1話を見て「かなりいい」とほめていて、これまでもWさんお薦めのドラマにハズレはなかったので、見てみたら、いや、ホントにいいです。すっかりはまってしまい、毎週楽しみにしております。もともと好きな俳優だった大沢たかおはもちろん、大嫌いな武田鉄矢も、あまり好きではない綾瀬はるかも、さほど関心のなかった内野聖陽も、その人物になりきって「想い」を表現していて、それが心に響くのです。毎回泣いております。

木曜(12日)、今日こそ来るかと思っていた原稿が朝一では入っておらず、別件の依頼あり。契約書内容を検討した文書の和訳だったのですが、参考資料が充実しており、うれしくなりました。今後の翻訳に活かせそうな参考資料、新たな知識が得られる参考資料をいただくと、勉強になり、ありがたいと思います。

この依頼は締切りが月曜ということで、ゆったりした気分で取り組んでいたところに、待ち人(例のシリーズ物)が来ました。翌朝締切りだったため、急遽こちらを優先して訳し、夜に納品完了。

金曜(13日)、あとまわしになってしまった契約書関連の翻訳作業ほぼ終了。見直しは翌朝することにして就寝。

土曜(14日)。この夜、再び0泊3日の弾丸トラベルに出発。
朝から前日の翻訳をチェックし、気になる点があったので申送り状を作成し、午前10時すぎ納品。朝一で例のシリーズ物の原稿も届いており、日曜納品でも間に合う納期設定だったのですが、こちらの事情で土曜中に納品するしかありません。集中して作業し、午後6時、なんとか納品完了。午後6時半、駅へと出発。旅のお伴は、丸谷才一の「たった一人の反乱」。

日曜(15日)、娘を迎えに行ったら、露骨にイヤな顔をされました。「秋休みが、あと一週間長かったら・・・」とさんざんぼやかれ、当たられ、なんだか損な役まわり。現地滞在5時間で、モスクワ行きの夜行列車に乗車。

月曜(16日)早朝モスクワ着。湿った雪が降りしきり、列車から降りてホームを歩いているだけで、スニーカーはぐしょぐしょ。娘には長靴を履かせたので、大丈夫でした。駅から直接登校する娘を学校に送って行って、一人で帰宅。メールをチェックすると、またもや例のシリーズ物の特急依頼あり。コーヒーを淹れて、ひと休みしてから作業開始。不安な箇所が出てきたのですが、コーディネーターさんの強力なサポートにより、どうにか正午に納品。荷物をほどき、家の中を片付けて、ドラマ「仁−JIN−」の第6話にまた涙。

どたばたの一週間でした。

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記事を書いた人

さるるん@ロシア

米系銀行勤務後、米国留学中にロシア人の夫と結婚。一児の母。我が子には日露バイリンガルになってほしいというのが夫婦の願い。そのために日本とロシアを数年おきに行き来することに。現在、ロシア在住、金融・ビジネス分野を中心としたフリーランス翻訳者(英語)。

END