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パスハ

さるるん@ロシア

通訳・翻訳者リレーブログ

4月19日の日曜日は、パスハでした。
西方教会のイースターにあたる、東方教会(ロシア正教など)の復活祭のことです。暦が異なる西方教会のイースターは今年は4月12日で一週間違いでしたが、去年は一ヶ月以上日付が離れていました。来年と再来年の復活祭は、西方教会も東方教会も同じ日になるらしいです。

パスハに欠かせないのは、いわゆるイースターエッグ。
本来は卵に彩色するのですが、今はお手軽にシールを使うことが多くなっているようです。

ゆで卵を、上の写真のような筒状のシールの中に入れてお湯につけると、あっという間にイースターエッグのできあがり。簡単にできるので、今年は小学生の娘にイースターエッグを作ってもらいました。

 

どういう意味があるのか知りませんが、一対一で向かい合って、手に持った卵をガチンとぶつけ合って、卵が割れなかった方の勝ち、というお遊び(儀式?)も定番になっています。

うちの夫はロシア正教の洗礼を受けていますが、ほとんど教会には行きません。我が家のパスハは、宗教行事というよりは単なるロシアの年中行事といった感があります。

もうひとつパスハに欠かせないのは、クリーチというお菓子。パネトーネみたいなものです。我が家はお店で買ってきてしまいますが、普通は家庭で焼くようです。

翌20日は、ヒトラー誕生日。
なぜロシアでこの日を意識しなければならないかというと、例年この日の前後に、「外国人排斥を叫ぶ極端な民族主義思想を持った、いわゆるスキンヘッド・グループによる街頭活動が活発化し、これらグループによる外国人に対する襲撃事件や集団暴行事件が多発する」からです。毎年、この時期に日本大使館から注意喚起のお知らせが届きます。

加えて、過激な民族主義団体が、「5月5日に全ロシアにおいて非スラブ系の外国人の殺害及び内務省等国家機関への攻撃を行う」と、インターネット上で予告しているらしいので、気をつけようと思っています。

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記事を書いた人

さるるん@ロシア

米系銀行勤務後、米国留学中にロシア人の夫と結婚。一児の母。我が子には日露バイリンガルになってほしいというのが夫婦の願い。そのために日本とロシアを数年おきに行き来することに。現在、ロシア在住、金融・ビジネス分野を中心としたフリーランス翻訳者(英語)。

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