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通訳・翻訳者リレーブログ

開会式。やっぱり凄いなあ、歴史の国、音楽の国。役者の宝庫、グレート・ブリテン!

なでしこ日本VSカナダ。よりによって、いきなりこの組み合わせ。双方の国歌を同時間に聴いた、その途端、視界が……。

柔道はもはや、柔道ではなく、JUDOという名の別モノ。武士道とか礼儀とか、精神がどうとか、そんなこともう言ってられない。それが国際化というもの。好むと好まざると。

ジュリー? えっ? タイガーズ?

フェア・プレイ、フェア・ジャッジ。頼みます。

気持ちで、いけることもあるんだなあ。

ドラマ! ドラマ!

研ぎ澄まされた心身。極めること、極めること。

男子体操の中継で、“はい大丈夫です、はい良いですね、はい問題ないです”を連呼していた、あの穏やかな声の主は、いったい誰だったのだろう。緊張感の中、ほっこり致しました。

ふたりの王子たち。普通の格好で、普通の席で、普通に観戦している。なんとも羨ましい光景。

4位が2位に。覆るまでの10分の長かったこと、後味の悪かったこと。

ストップウォッチ&スコアボード。そういう競技の方が、すっきり楽しめるなあ…と思うこと多々あり。

見事な着地でございます〜。

内村選手。“美しい演技”の素晴らしさ、堪能する。

確かに凄いけれど、心に残らない、デッカく分厚いステーキたち。

いつ観ても、やっぱり、犬神家の一族。

4年に一度のこの日、この瞬間に、ピークもっていくという、想像を絶すること。

重圧。プラスの重圧、マイナスの重圧。練習からくる自信が、マイナスの重圧、払い除けてくれる。

す…すごい……としか…言いようが…ない。

あの時のあの行動。あの時のあの決断。
挫折をした時、歩みを止めるか、続けるか。そこで諦めるか、踏ん張るか。それでその後の選手生命が、決まる。人生が変わる。道を作るのも断つのも、すべては自分次第。そんなこと改めて知り、その当たり前のことに、改めて感動したり。

落ちたら、這い上がるしかない。

世界の舞台、大舞台。経験、経験。

“家族の絆”、お涙頂戴のテレビ番組。その押しつけがましさ、なんとかならないものか。例えば“暑い”を表現したいのなら、言葉で“暑い暑い”と連呼するのではなく、その暑さ伝わる“絵”を、淡々と流すのが、職人技というもの。

色々な事情があるのだろう。だから仕方がないと思うけれど。でも、自国民が関係していない競技も、もっともっと観たいもの。

うるさい主題歌に、興奮するとひっくり返る、キャンキャン甲高い声。そんなのプロとは言いたかない。

感動を押しつけないで!

最初から飛ばす北島選手の、平泳ぎ200M。最後の個人競技。集大成。彼の想いが伝わってくる、凄み。

シビれました、競技リレー男女とも。チームとして手にする、メダルの重さ。

一流は、やはりいい。その世界の頂点に立つ者は、理屈抜きにカッコいい。どんな世界でも、どうせやるのなら、目指せ、その世界の一流。

圧巻ボルト。超人…鳥人…。レジェンドは、有言実行。

ああ、美しい。

気づいたら、テレビの前で準備運動。昔のスパイク、まだどこかにある、はず。って、おいおい(^_^;)

諦めない、こころの強さ。続けられるのも、才能。がんばれる、続けられる。それも実力の内。は〜。

ライバルは、最強の敵であり、最大の味方であり。ライバルがいることの、幸せ、あちこちで見せつけられる。

集中力が切れた、ほんの僅かな一瞬。その瞬間、すべてが決まってしまう、スポーツの怖さよ。

ルールも何も分からない。なのに、興奮してしまうフェンシング。
むかし体育の時間に、ちょっとだけやったアーチェリー。観戦しながら、すべて分かっている、つもりになり、夢中で解説している自分。

日本対フランス、最後の10分の執念。アメリカ対カナダ、最後の1分の奇跡。最後の最後まで、何が起こるか分からない。

負ける気が、しない。

気がついたら、一緒にピッチを走ってる。

あと一本! さあ、シャワー浴びてこよっ。

再びの頂上争い。相手として上等じゃないか! 明け方に、海の向こうの友たちと、善戦誓い合うフェイスブック。

あちらもこちらも、命がけ。なんど心臓が止まると思ったことか。テレビの前で吐くのか、このあたし!

最後の最後の1分。あの瞬間。スローモーション。周囲から、音が、消えた。

ああ…ぁぁああ——。

明け方。あっちもこっちも、起きている。感動の瞬間、瞬時に意見交わすこと。4年前にはなかった、もうひとつの楽しみ。

しかし、なんであっちはビジネスで、こっちがエコノミー?

ここ2週間の手帳は、五輪の予定でびっしり。“今日はなんの試合だ?”。確認する、目覚めのひと時が、無性に楽しい。

辺り静まり返った頃に、チャンネルをカチャカチャ、行ったり来たり。同時二画面操作も、すっかり忘れ夢中で。

録画では意味はなく。従って身体は重く。でもこころ満たされている。

ただいま仮眠中。どんと・でぃすたーぶ・みー!

日夜逆転なんて、そんな単純なものではなく。眠いのか眠くないのか、それすら分からなくなっている。

こういう時だけ、むっくり愛国心。こういう時だけ、ドキドキ日本人。こういう時だけ、同郷への想い膨らむ。同じ中学出身…というだけで、断然応援してしまう。そうしてすべてが終わると、普段に戻る。戻らないと、問題だよ。

先入観なしで、行き当たりばったり。色々と観て歩く中、今まで知らなかった、面白い競技を知ったりする。

挑み。挑戦する。
…挑発する。

“負けを知って強くなる”。

“あの時やめなかったから、いまの自分がいる”。

ひとつの道を歩み続け、ひとつの世界に没頭することの、美しさよ。

凛とした。凛々しい。

競技者=勝負師

家族の誰かが、同じ競技の元選手だったり、指導者だったり。ということは、環境かDNAか。だとしたら、才能ある突然変異人でも、環境が整っていなかったら、目は出難い…ということか? ということは、才能はまあまあでも、環境が完璧だったら、それなりのところまではいく…ということか? ナゾは深まるばかりだ。

表の世界の真っ直ぐな思い、裏の世界の複雑な人間模様。舞台上とは別の、大人の事情。

勝手なことばかり言う周囲。味方になったり邪魔になった

。ありがたかったり、面倒だったり。どこの世界も同じ…ってか。

3歳の時から知っている娘。身内のような気持ちで、勝負の時を見守る。ああ、20年!

引退して、復帰して、引退して、また復帰する。

執念。

有終の美。

昼間だったり深夜だったり。世界中のみんなが、同じ瞬間に同じ場面を、固唾飲み見守る、この不思議。そうとう素敵。

ああ、エブリー・デイ、ロンドン・タイム。東京に居ながらして、本日も時差ボケなり。

昼間、まるで使いモノにならず。まあいいや、4年に一度の贅沢。

舞台上の人々を、袖で支える人々。表も裏も、主役も脇役もなく。

実力とは、その能力だけではなく、思いの強さも加味されたもの…なのだなあ。

偉業を成し遂げた女性たち、試合後のインタビューも、媚びず凛としていて、本当にカッコいい。

ピンチをチャンスに。
同じ場所で、ひたすら耐えること。

“ダメかも”と思った瞬間、本当にダメになる。

“銀は金よりも良く、銅は金に同じく”。

やり切る、やり抜く。いまの自分の最高を出すこと。やり残しを残さないこと。

“あの挫折があったからこそ、いまの自分がある”。

想像を絶する想い、想像を絶する重み。

勝負の瞬間、言葉の無力さ実感する。

色々な色の…涙…涙…。

やる気。勇気。

あの瞬間にもシビれた、この瞬間にもシビれた。メダルを獲った瞬間、その時だけではなく。

10日早朝のあの瞬間、夜が白む頃、2012年の夏は、終わってしまった。それはちょうど、華やかな花火を見終えた時の、あの気持ちによく似ていた。

幼い頃から学校までの山道を、日々何十キロと走っていた人達には、どう考えたって対抗できない。

しなやかな筋肉。芸術作品…的な。

最終日。余韻に浸りながら、音楽シーン華やかし頃を、静かに懐かしむ。中身はスポーツの祭典で、始まりと終わりは、音楽の祭典?

時差ボケの日々も、本日が最後。ホッとしたような、いやそれ以上に、淋しい気持ちこみ上げてくる。

心地よい、脱力感。

204の国と地域を代表する、一流のアスリートたち。
数え切れないほどの感動に、こころからの敬意を、深い感謝の思いを…。

さあ戻ろう、日常に、日本時間に。

ひとつの終わりは、ひとつの始まり。

……4年後(^O^)/

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記事を書いた人

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高校までをカナダと南米で過ごす。現在は、言葉を使いながら音楽や芸術家の魅力を世に広める作業に従事。好物:旅、瞑想、東野圭吾、Jデップ、メインクーン、チェリー・パイ+バニラ・アイス。

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