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憧れの白神山地へ

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通訳・翻訳者リレーブログ

柔らかな緑広がる、大好きな東北への旅に、再び出ていました。
“原生林”“針葉樹”という言葉に、妙に心ときめく私の、今回の目的地は“白神山地”。

朝6時に自宅を出発、さっそく東北道へ。
幾度かのトイレ休憩(&アイスクリーム・タイム!)を挟んだ後、岩手県に到着。
まずはアスピーテラインを上ります。
日本屈指の絶景道路として知られる、人気のこのドライヴィング・コース。秋田県鹿角市から岩手県八幡平市まで、全長約35キロありますが、今回はその中の12キロほどを走行。とてもとても“Long And Winding Road”です。

↑ 八幡平アスピーテライン。

そうして午後3時頃に、八幡平展望台に着きます。
岩手山、広大な樹海や湿原、小沼などが望める絶景地点です(標高約1600M)。
地上とは常に5-10℃異なり、真夏でも15℃程度までしか上がらず、この日はなんと12℃!
ひんやりした風運ぶ香りと、そうして針葉樹覆い茂る山々は、我が愛しいのカナダ・バンフ&ジャスパーを彷彿させ、とてもとても素敵です。
余談ですが、“アスピーテ”とは、ドイツ語で“楯状(たてじょう)”の火山のことだそうです。

↑ 八幡平展望台。

さて、今宵の宿泊先は大鰐(おおわに)温泉近くの阿邪羅山(あじゃらさん。標高約700M。不動明王を指す梵語の“アチャラ”に由来)に建つリゾート・ホテル。津軽平野を見渡す、自然に抱かれたとても素敵な地。
6時頃着後、部屋に荷物を置き、近くを散策。
薄霧に包まれた山々を、暮れゆく夜空がゆっくりと覆うその瞬間は、とても幻想的で贅沢な光景でした。

↑ 宿泊先の部屋から望む、薄霧に包まれたゴルフコース。

その後、同ホテルにてビュッフェの夕食を取り、温泉に入り、そうしてテレビでオリンピック観戦した後、真夜中12時頃に就寝。

明け方、開け放たれた窓から吹き込む風で、いったん目が覚めます。
壁際の長椅子に横たわりながら、目を瞑り、そうしてその音と匂いとひんやりした空気を全身で受け止めている内に、自分が何処にいるのかを、一瞬忘れてしまいそうになりました。

再びベッドに潜り、結局5時半に起床。ボーッとしながら朝食を取った後、朝靄の中を散歩。そうして7時半に宿を後にします。

↑ 宿泊先から望む津軽平野。

さて、青森2日目です。
道の途中、見渡す限りの林檎の木・木・木! 遠く津軽まで来たことを、改めて実感します。
その木々に薄靄が掛かり、とても美しい絵が描き出されていました。

その中を2時間ほどのドライヴ。そうして今回の旅の第一目的地である、“白神山地”に到着。
此処は、青森県南西部&秋田県北西部にまたがる、標高100-1200メートルに位置する世界自然遺産であり、世界最大級といわれるブナ林が、ほぼ現生の姿のままに残されていることで知られる地です。

さて、いよいよ長年の夢だったブナ林の中へ。
まずはインフォメーション・カウンターにて地図を貰い、350円で長靴を借ります。

↑ ブナ林散策コース。

今回2時間ほど歩くコースを行ったのですが、これが想像以上にアップダウンの激しい道のりで、おまけに朝の雨により地面が滑り易く、途中、遭難届けを出そうかと思ったほど(苦笑)。日頃運動不足の身には、かなり堪えました。いやはや。
クマゲラやツキノワグマに代表される、哺乳類、鳥類、昆虫類の宝庫としても知られますが、今回は残念ながら、その誰にも会えず(ツキノワグマにはあまり遭遇したくはないが…)。

↑ 白神山地を覆う薄靄。

それにしても、大自然に抱かれながらの散策の、気持ち良いことと言ったら!
無事に出発地点へ戻った後、バスタオルを借りて露天風呂に入り、仕上げにクマゲラ印のアイスクリームを。
嗚呼、極楽極楽〜。

ところで…
ここ東北の緑の深さは、今月上旬とは明らかに変わってきており、季節の移ろいを感じずにはいられませんでした。
秋はすぐ其処。信じられないほどに蒸し暑く、長く厳しかった今年の夏の日々とも、別れを告げる瞬間が来ているようです……。

↑ 東北の柔らかな緑。

↑ 今回の土産は“山ふきジャム”。大好物の“ルバーブ”に似ている…かな? 楽しみ!

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高校までをカナダと南米で過ごす。現在は、言葉を使いながら音楽や芸術家の魅力を世に広める作業に従事。好物:旅、瞑想、東野圭吾、Jデップ、メインクーン、チェリー・パイ+バニラ・アイス。

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