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ニワトリ騒動

みなみ

通訳・翻訳者リレーブログ

我が家は、ほかの数軒の家とドライブウェイを共有しています。ドライブウェイというのは、ルミナス英和辞典によると、「driveway:私有車道、車回し(公道から車庫または玄関口まで通じる私有地内の道」です。さらに、「英語には日本語でいう『ドライブウェー』(自動車でドライブする道路)という意味はない」とあります。そうです、おっしゃるとおりです。

これが我が家が共有しているドライブウェイ。車1台が通れる幅で、それぞれの家のガレージが面しています。

そのドライブウェイに1羽のメンドリ(仮称コーコーちゃん)が歩いているのを見つけました。どこかの家から脱走して、自由を謳歌している模様。そして、夕方になると、ドライブウェイの終点のジョセフさんの家の塀に上って、くつろいでいました。そう、ニワトリは特に若いうちは割と飛べるうえに、祖先はジャングルで生活していたので、木の上が好きなのです。

ジョセフさんの家の塀でくつろぐコーコーちゃん(仮称)。

我が家は郊外の住宅地なので、卵のためにメンドリを飼っている人は結構いるのです。実は我が家も数年前に、3羽のメンドリ、その名もキャンディーズを飼って、生みたての卵を楽しんでいました。ランちゃん、スーちゃん、ミキちゃん、それぞれに個性があって、かわいかったなあ。今はみんなお空に帰ってしまって、鳥小屋は暖炉の薪入れになっています。

ということで、ニワトリに慣れている私に、ジョセフさんの奥さんが助けを求めてきたのです。なんでも、2日前からそこに滞在していて、なんとか動物愛護団体に連れていきたい、とのこと。でもご夫妻はニワトリに触るなんてとんでもないことなのですって。

まずは、ご近所に「お宅のニワトリ、逃げていませんか?」と聞いて回りました。ニワトリを飼っているお家はありましたが、残念ながらコーコーちゃんの飼い主は見つからず。

そこで、娘に手伝ってもらって、コーコーちゃんを捕まえました。始めはガーデニングで使っているネットで魚のように捕まえようとしたのですが、逃げ足が速くて、屋根まで上ってしまって、うまく行かず。結局、クラッカーで誘って、夢中で食べているところ(数日間の逃走でお腹がぺこぺこだった模様)をむんずと捕まえました。ニワトリは、翼部分を両側からつかむと、身動きできなくなって、とたんにおとなしくなるのです(小学校の飼育委員経験より)。

そして、ジョセフさんたちがすでに連絡をしてくれていた近所の保護団体に、とりあえず段ボールに入れてコーコーちゃんを連れていき(車で数分)、無事に引き取ってもらったのでした。やれやれ。

かわいかったけれど、我が家には犬(一応、猟犬の血筋)がいるので、残念でしたが飼うのはちょっと無理でした。今頃、ほかのニワトリと仲良くしているといいなあ。

かわいいからつい抱っこ。私の口元が緩んでおります。そして、コーコーちゃんはカメラ目線。

さよなら、コーコーちゃん。元気でね。

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記事を書いた人

みなみ

英日をメインとする翻訳者。2001年からニュージーランドで生活。家族は、夫(会社員)、娘(小学生)、ウサギ(ロップイヤー)。

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