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物を減らすための究極の方法

みなみ

通訳・翻訳者リレーブログ

 11月終わりに、ニュージーランドに来てから3度目の引っ越しをしました。車で5分ちょっとのところなので、劇的な変化はありません。娘の学校のスクールバスの路線から外れたので、毎日、送迎が発生しているぐらいです。道路がすいていれば10分ほどなのですが、渋滞に巻き込まれてしまう(特に朝)ので、ちょっと大変です。ただ、あと3週間弱で学校もお終いなので、もうひとがんばりです。

 さて、今回の引っ越しでつくづく思ったのは、生きていく、というだけで物は増えていくものだ、ということと、いつか使うかも、と思ってとっておいたものでも、たいていの場合は使うことがなく、終わる、ということです。3年前に引っ越した時に、思い切って処分したつもりだったのに、たった3年で、また山のように物が増えたと同時に、3年前に処分しかねたものは、結局、使わないままでした。

 そこで、ガレージセールでおもちゃや本、ビデオや自転車、古い家具などを売り、不要の洋服をあわせて大きなゴミ袋4袋分を寄付し、さらに前日・当日で山のようにゴミが発生し、大事に日本から持ってきて、9年間で1回も使っていなかったズボンプレッサー(大型変圧器が必要だった)も、ちょうど引っ越しの日に市の電気製品回収デポが近所の高校に開設されたので(1年か2年に1回程度、こういったデポが無料で開設される)、うさぎのCandyにコードをかじられてだめになったスピーカー2セットと一緒に持っていき、引っ越しが終わってからも、ハンガー50本以上(こんなにかさばるのに、どこにあったんだ!)を捨て、洋服をゴミ袋2袋分寄付して、大事にとっていた写真のネガ50本以上も捨て(10年以上、焼き増しする事態にはいたっていないので思い切って)、と捨てに捨てまくりました。

 引っ越し作業自体は、私は非常に好きなのです。こういうと、びっくりされますが、物をばしばしと捨て、すっきりできるのがものすごく気持ちがいいのです。いやあ、いい汗、かきましたー。
 最近、日本では「段捨離」なる言葉が浸透しているようですが、捨てるには、引っ越しが一番。ただし、お任せパックではなく、自分で荷物をまとめ、自分で開封すること。

*先週、ご報告したPike River炭鉱の29人の作業員は全員、絶望とされ、遺体の回収もできないままです。爆発が何度も起き、石炭が燃え上がり、遺体の確認さえできるかどうか、となってしまっています。引っ越しの前日に最初の爆発が発生し、奇跡的に助かった2人の記事を新居に初めて届けられた新聞で読みました。
 

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記事を書いた人

みなみ

英日をメインとする翻訳者。2001年からニュージーランドで生活。家族は、夫(会社員)、娘(小学生)、ウサギ(ロップイヤー)。

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