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Flat Battery

みなみ

通訳・翻訳者リレーブログ

 車のバッテリーが切れた状態をこちらでは「flat battery」と言います。ただし、これはイギリス英語だそうで、ネットで調べたところ、アメリカ英語では「dead battery」とのこと。こういう日常語って、日常生活で耳から覚えていくから、アメリカ英語は新鮮です。
 昨日(火曜日)、出かけようとしたら愛車スターレットのエンジンがつかない。プス。ぷすぷす。ハッと思って、ルームライトを見たら電気が付いている! その瞬間、週末に買い物に行って、もう暗くなっていたのでルームライトを付けたシーンがフラッシュバックしました。
 仕方がないので会うはずだった人に電話をして、予定を延期してもらい、そのあと、AAへ連絡。AAは、日本のJAFのようなものです。
 すると、オペレーターを介さず、全部、指示に従ってボタンを押すだけで済んでしまいました。「この電話をかけた理由は? 1.Flat Battery 2.Flat Tyre (パンクのこと)…」、「会員番号下8桁を押して、シャープ記号を付けてください」、「車の場所は***(登録していた自宅住所)で良かったら1を、違っていたら2を…」、「連絡先は***(登録していた自宅の電話番号)で良かったら1を、違っていたら2を…」、てな具合で、自宅で起きたことなので、もっぱら「1」ボタンを押すだけでした。
 数年前に電話した時にはオペレーターが出たので、合理化が進んだものだと、感心。最後に、「本日は遅れ気味です。ご了承ください」という機械音があったので、「あら、明日になっちゃうのかな」と思っていました。
 ところが、あきらめて庭で草抜きをしていたら(雑草が大変なことになっていて…)、1時間ほどして、オペレーターから電話がかかってきたのです。「遅れて申し訳ありません」と言われてびっくり。だって、まだ1時間なのに、「apologize」してくれるなんて! さらに、「今、当地域のバッテリー担当車は** Avenue(我が家の近所)で作業中で、まもなくそちらに向かいます」と、てきぱきとした連絡をしてくれました。
 へーと思っているうちに、やってきたのはAAバッテリー専門車。ドアを開けると、AAロゴ入りのバッテリーが10台ぐらい積まれていました。バッテリーが切れる車って、それだけ多いのですね。
 降り立ったインド系のお兄さんがスターレットのボンネットを開けると、塩をふいたあわれなバッテリーが。「これは交換だね」とのことで、その場でちゃちゃっと交換してくれました。ほんとに塩がこんもりとふいていて、お兄さんの指示通りに、部品にこびりついた塩にわかしたお湯をかけてとかしました。
 充電だけなら会員サービス内ですが、バッテリー交換でしめて175ドルでした。やーれやれ。それにしても、思ったよりスムーズに事が進んで良かったです。この国では、車がだめなら電車かバスで、というわけにはいかず、移動はもっぱら車が頼りなので。
 今日出かける時にエンジンを付ける際にはちょっとどきどきしましたが、無事に行って、帰ってこれました。はあ、皆さん、ニュージーランドに住まれる時には、AAには入っておくものですよ。これだけ効率的にサービスを提供してくれる会社は、この国にはそうないですよ。ありがとう、AA。
 あと蛇足ですが、電話での入力でよくある「最後にシャープ記号を付けてください」は、こちらでは「Followed by the hash key」です。これもネットで調べたら、アメリカ英語では「pound key」だそうですが、こちらではこの呼び方は聞いたことがないです。あと、検索していたら、こんな記事(電話の「#」は“シャープ”ではない→http://www.excite.co.jp/News/bit/00091187538923.html)を見つけました。ご参考まで。

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記事を書いた人

みなみ

英日をメインとする翻訳者。2001年からニュージーランドで生活。家族は、夫(会社員)、娘(小学生)、ウサギ(ロップイヤー)。

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