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今日はバレンタインデー

みなみ

通訳・翻訳者リレーブログ

 日本では今でも、義理チョコとか、告白チョコとかの習慣はあるのでしょうか? 私が会社員をやっていた90年代は、そりゃあもうバレンタインデーといえば、大変でした。義理チョコをどさっと買って、社内便を使って配ったものです。郵便室のおじさんにまず1つ渡して(そうしないと機嫌を損ねるため)、日本全国のオフィスの投函箱にいくつも入れていました。公私混同もいいところです。古き良き時代・・・。
 こちらにもバレンタインデーはあります。ただ概念が違っていて、主に男性から女性へプレゼントを贈る日です。あと、高校生ぐらいになると、好きな人(男性・女性を問わず)に匿名で手紙を書いたりするようです。ただ、クリスマスやイースターと違って、子供も一緒に楽しむイベントという感じではないように思います。
この時期は、チョコレートや花束(特にバラ)があちこちのお店の店頭を飾ります。チョコレートはこちらではバレンタインデーに限らず、プレゼントの定番です。日本のように気のきいたおみやげ用のお菓子がよりどりみどり、というわけではないので、困ったときはチョコレートです(日持ちもするし)。
 ふと思ったのですが、日本はつくづく行事が多い国です。クリスマスが終わったと思ったら、大晦日、お正月、節分、バレンタインデー、雛祭り、ホワイトデー、花見・・・。これに比べたら、ニュージーランドは非常にシンプルです。
 夫に、「日本の主婦は大変だよねー。お正月が終わったと思ったら七草がゆを作って、節分は巻き寿司作って、いわしを焼いて、豆をまいて」と言ったら、「でも、日本ではそれが当たり前で楽しんでやっているだよ」と諭されました。
 そういえば、私も日本にいたころに、「日本には行事が多い」と思ったことはありませんでした。四季折々の伝統的な行事に加えて、クリスマスやバレンタインデーなどの新しい行事もどんどん導入している日本は、それだけ月日の移り変わりを楽しんでいる国民と言えるのではないでしょうか。
 ちなみに我が家の場合、節分や七夕などはすっかりサボってしまっています。最初の2、3年はやっていたのですが、今では日付を見て、「そーいえばー」という程度です。ただ娘のひな人形だけは、はるばる日本から連れてきたので、毎年、娘と一緒に飾ることにしています。

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みなみ

英日をメインとする翻訳者。2001年からニュージーランドで生活。家族は、夫(会社員)、娘(小学生)、ウサギ(ロップイヤー)。

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