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St. Valentine’s Day!

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通訳・翻訳者リレーブログ

明日14日はヴァレンタイン・デイです。

セイント・ヴァレンタインとは、キリスト教の司教・聖ヴァレンティヌスのこと。
当時、兵士の士気を削ぐ…という理由により、ローマ皇帝クラウディウスII世が、若者の結婚を禁じていました。そんな状況を憐れんだ聖ヴァレンティヌスは、密かに若者達を結婚させていたのです。その行為は皇帝の知るところとなり、聖ヴァレンティヌスはローマ教への改宗を要求されますが、彼はそれを拒否、そうして投獄・処刑されます。

それが西暦270年2月14日だったわけです。

欧米では、主に男性が女性に、カード、詩集、赤いバラ、ハート型のチョコレートやキャンディー、宝石や赤い下着などを送る日です。またシャンペンやワインで乾杯しながら、素敵な場所で素敵なディナーを…ということもやります。

子供達は、男女を問わず、可愛らしいカードを贈り合います。カナダ時代の私も、毎年やっていました。

そうそう、カードの最後には、通常“From Your Valentine”と書きます。
これは、獄中の聖ヴァレンティヌスが、愛する者達へ綴った手紙に、そのように署名していたという話から由来しています。

日本では、ご存じのとおり、女性が男性にチョコレートをプレゼントする日として、すっかり定着しています。
先程読んだ記事によると、日本の女性の約60%が、毎年男性にチョコレートを贈っているのだとか…。

しかし私は、音楽出版社で編集部員をやっていた当時は、“義理チョコなんて、ヘンだぞ!”…と思っていたもの。“チョコレート業界の陰謀に踊らされている”…と。実際、編集部内でチョコレートを配る人はいませんでした。

ところが会社を辞め、フリーになってからは、その思いもガラッと変わりました。
そう、人の温かさを実感するようになったのです。自分がどれだけ人に支えられながら、日々仕事できているか、そういうことを、強く意識するようになりました。
素敵な人々に囲まれながら、仕事できる幸運。ありがたや、ありがたや…と。

ですから、2月14日は、お世話になっている、仕事相手に対し、日頃の感謝の気持ちを伝える日として、とても大切にしています。
お中元・お歳暮に比べ、気軽で楽しい感覚ですしね。

そう、私にとり、2月14日は、“感謝チョコ”を贈る日なのです。

このチョコレート選びも、実はとても楽しいんですよ。
“今年はあの人にあれを、そうしてこの人にはこれを”…と、この時期になると、店でチェックしたり、ネットを覗いてみたり。ワクワクします。
ソソられるようなチョコレートと遭遇した時には、ひと粒買いして、ちょっと味見することもあるくらい。
カードやラッピング・ペーパーを選ぶ楽しみもあります。

それを外回りの仕事の合間に配っています。
特に、メール&バイク便の関係が続いている人には、この機会を利用して、無理矢理お会いし、直接手渡しするようにしています。
それまた楽しみのひとつ…だったりするのです。

そうそう、数年前、“普通のチョコ山盛りと、高級チョコ数個。さぁ、どっちが良い?”…と言う質問を、何人かに訊ねたところ、“量よりも質に決まってるじゃん!”…と、“全員”に言われまして。はい、物の見事に、全員に、キッパリと…です。
これ、ちょっと意外な結果だったのですが…。

と言うわけで、毎年、“高級チョコ、高級チョコ♪”と、チョコレート店を見て回っている私です。

あぁ、楽しい楽しいヴァレンタイン・デイ〜!

↑ カナダ時代に、友達から貰ったヴァレンタイン・カードの一部。
35年以上前の年代物。よーく保存してあったものです。
おまけに贈ってくれた彼等の多くとは、今でもメールで繋がっているのですから、こりゃ驚きだっ!

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記事を書いた人

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高校までをカナダと南米で過ごす。現在は、言葉を使いながら音楽や芸術家の魅力を世に広める作業に従事。好物:旅、瞑想、東野圭吾、Jデップ、メインクーン、チェリー・パイ+バニラ・アイス。

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