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ガレージセール

みなみ

通訳・翻訳者リレーブログ

 先週末に、我が家にとって初めての試みとして、ガレージセールを決行しました。今月24日に引っ越しを予定しており、あまりの不用品の多さに、捨てるにも限界があることが判明したためです。
 こちらでは週末になると、あちこちの家でガレージセールをやっていて、日本では絶対に見向きもされないようなガラクタでも、工業製品がことごとく高いこの国では、パシフィック系(収入が低い人が多い)の人を中心に売れていきます。
 それでは、ニュージーランドにおけるガレージセールのやり方をご紹介しましょう。
1 日時を決める
土曜日の午前が最も多い。我が家は17日8時から12時としました。8時は日本の常識からすると早いかもしれませんが、こちらでは「普通」です。
2 家中から不用品(=ガラクタ)をかき集める
これまでの家には4年半住んでいましたが、そんなに無駄な物は買っていないと思い込んでいました。ところが、引っ越しの荷物を詰めていると、我ながらあきれるほどの不用品が。生きるってことは、ゴミを生み出すということだなあと実感するほどでした。
3 値札を付ける
どうせ値切られるから、そんなに真剣に考えず、適当に付けます。
3 フリーペーパーの「Garage Sales」コーナーに広告を掲載する
この広告を見て、人々が集ってきます。4行で18ドルちょっとでした。ちなみに現在、NZドルは85円前後ですが、物価との関連で、1ドル=100円とすると、ぴったりの金銭感覚だと思います。
4 当日朝。近所の電信柱にガレージセールの看板をつける
一番大事なことは、早起きすること。広告を見て、早朝から人がつめかけます。
5 ガレージに物を並べていく
8時からだ、って言っているのに、7時半には人が押し寄せていました。店番の夫は「恐怖」を感じるほどだったそうです。私はまだ、家とガレージを行ったり来たりして、必死で商品を運んでいる状態でした。
6 とにかく、どんどん売っていく
物を少なくすることが目的だから、値切られたら安くして、どんどん売りつけていく。
7 終了
最後にふらっと、残り物ねらいでやってくる人がいるので、片付けを始めても、看板は最後までつけてくこと。
8 残ったものは寄付
私は、娘の小学校の前に置いてある寄付用ボックスに、ゴミ袋1つ分を入れました。お陰で一部屋がガラクタでいっぱいだったのが、すっきり片付きました。

 すぐに売れたのは、女の子用自転車(5歳向け。ただしパンクしているので5ドル)、子供用ギター(100ドルほどで気まぐれで買って、ほとんど使わなかった。5ドル)、子供用ゲーム盤(50ドル〜100ドルほどするが、すぐ遊ばなくなった。各2ドル)、子供用テント(5歳の誕生日に頂いて、隠れ家として愛用していた。5ドル)などなど。ぬいぐるみやおもちゃ類も、20セント、50セントで売りました。
 あと、使わなくなっていたファクスや部屋に転がって忘れられていたカメラ、夫が気まぐれで買ったローラーブレードセット、読み終わった本なども叩き売りました。
 さすがに売れないと思っていたのに、意外に売れたのが、夫の服。それもよれよれのくたくたのユニクロのジャージ類などが20セントで飛ぶように。
 結局、広告代を差し引いて、60ドルほどが「純利益」として残りました。家族でなんかおいしいものを食べに行こう、と思っております。
 オークランドは先週あたりから、さわやかな夏らしい気候になってきました。でも今週は、荷物積め、荷物運び、荷物整理に明け暮れる週末となりそうです。ではHave a nice weekend!

7時半ごろから人が押し寄せ、8時にはガレージの中は超満員。

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記事を書いた人

みなみ

英日をメインとする翻訳者。2001年からニュージーランドで生活。家族は、夫(会社員)、娘(小学生)、ウサギ(ロップイヤー)。

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