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うるわしきジャーマン秋景色

ガットパルド(gattopardo)

通訳・翻訳者リレーブログ

フランクフルトから南へ車を飛ばすこと1時間。
フランス国境に近い工業地帯で4日だけ仕事。
世界各国代理店の集まる年間会議では、それなりに売り上げ報告などの通訳、新製品の展示会場では日本のバイヤーグループとドイツの製造元のマネージャーとの商談をとりもち、夜は夜で招待ディナーで深夜までおつきあい。
ハード、ハード。バイヤーグループのいちばん若い女性は24歳。「ガットパルドさん、体力ありますね〜〜〜!」と賛辞をいただく。光栄至極。まだまだ若いもんには負けないもんね。
・・・というのはまあ、半分カラいばり。こっちだってね、きついのよ、連日16時間労働だもん。しかし、こういうこともやり慣れてくると「どのタイミングで気を抜いておけばあとがラクか」とか、「4日間連投するには、ここはむりぜず押さえておいたほうがいい」とか、コツってものがわかってくる。年の功。
私の場合、旅の仕事の体力維持の方法は、誰が何といっても「よくたべる」。
ホテルの朝食がビュッフェ形式なら、朝ご飯に一時間はかけて、「食べたいものは、ちょっとずつ、かならずぜんぶ、お皿にとって味をみる、よくかんで!!」である。幼稚園や小学校時代、誰もが教わった人生の基本中の基本です、この歳になって生きてくるのよ。
つぎ、スポーツする。
「出張中に〜〜〜?」と思うでしょう、それが、できるんです。
ヨーロッパのビジネスホテルはプールつきのところが多いので、コレ幸いにと、泳ぐのですよ。狙い目は、日中ぶっ通しで仕事をして、ディナーの前に、ちょっと休憩、という時間があるのだけど、すかさずそこで水着に着替える。数年前までは、この作戦の時間かせぎのために、出張前に髪をショートカットにしてでかけたけど、最近は、これも年の功、ロングヘアーでもこのタイムテーブルがこなせるようになりました。
で、招待ディナーでも食べたいものはすべて食べる。「通訳しながらだとなかなか・・・」なんて譲ってはいられない、ここで食べとかないと、明日以降がもたないの。さっき泳いで代謝が活発になってるから、何を食べてもすぐ消化する。出張ビジネスマンにありがちな「連日ヘヴィーなディナーで胃がもたれる」なんてこと、一切ナシ。むふふのふ。
そんなわけで、仕事に行ったんだか遊びに行ったんだか、帰ってみるとなんだかよくわからないけど、一仕事終了。
しかし、工業地帯の一歩外に出れば、延々と続くなだらかな丘陵地帯で、麦やトウモロコシや菜の花・・・作物の穂がヨーロッパの秋の日に金色に揺れていました。
その光景に心も洗われて、大満足。
いよいよ本気でドイツ語勉強しようかなあ・・・なんて、浮かれるより先にジャングルとの戦いだった。もうじき師走、全国的に大掃除の季節。ファイト〜〜〜っ!!

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記事を書いた人

ガットパルド(gattopardo)

伊・仏・英語通翻訳、ナレーション、講師など、幅広い分野において活動中のパワフルウーマン。著書も多数。毎年バカンスはヨーロッパで!

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