INTERPRETATION
第346回 「~の甲斐あって」
on the heels of … ~の甲斐あって
She made a huge success on the heels of her hard work. (彼女は努力の甲斐あって大成功を収めました。)
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「~の甲斐あって」を英語でon the heels of … と言います。heelは「かかと」のことで、文字通り訳せば「~のかかとの上に」となります。そこから転じて「~の後に続いて」や「~の余波で」「~の甲斐あって」という意味になりました。
ところで同時通訳の際に難儀するのは日本語の同音異義語。「ぶそうほうき」と聞いても「武装放棄」なのか「武装蜂起」なのかわかりませんよね。文脈から判断するしかないのですが、時間に限りがある通訳現場ゆえ、一瞬でも悩んでしまうとそこで集中力がそがれてしまいそうです。
同様に英語も「同じ音で違うスペル」の単語があります。今回ご紹介したheelしかり。「癒す」のhealも同じ音です。一方、一つの単語にポジティブとネガティブの意味を持ち合わせる英単語もちらほら。たとえばeffectはプラスの意味でもマイナスの意味でも使えます。よって、私個人としてはgreenhouse gas effectは「温室『影響』ガス」の方がしっくりくるのですよね。
ことばの奥深さ。これに触れられる通訳という仕事。だから病みつきになります。
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