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それぞれの儀式

パンの笛

通訳・翻訳者リレーブログ

 誰にでも多かれ少なかれ、何かに取り掛かる前の儀式があると思います。かくいう私は、仕事に取り掛かる前にはコーヒーを入れ、犬を膝に乗せ、お気に入りのサイトを一通りチェックして、メールの返事をして、それで初めてその日の仕事に取り掛かることができます。特にこの「お気に入りのサイトを一通りチェック」というのが、日を追うごとに時間がかかるようになってきてしまいました。チェックするのは、まずはニュースのサイト、次に通翻訳関係のサイト、それから友人のブログ、ペット関係のブログ、趣味のバレエや、好きな作家のサイトなどなど、あらゆるジャンルのサイト。本当に一分を争うような仕事がたまっているときには、どうしてもチェックしないではいられないサイト2つか3つだけをチェックして、残りは仕事が完了してからのお楽しみにしますが、基本的には毎日毎日、朝仕事を始める際、お昼を食べ終わって仕事を再開する際、おやつを食べて仕事を再開する際、そして夜息子を寝かしつけてから仕事を再開する際の、最低一日4回はこのルーティーンを一通りこなしています。冷静に考えてみると、非常に時間の無駄であるような気もします。でも、私にとっては必要な時間だと感じます。そもそも、私は地道にコツコツと努力を重ねるのが苦手なタイプでした。その私が、今やこんな地道を絵に書いたような仕事を生業とするようになったからには、どこかで自分で線引きをして、気持ちを入れ直すタイミングが必要なのだ、という気がするのです。仕事に着手する際に、ちょっと時間がかかりすぎかなーと思うくらいの時間をかけて多少自分を追い込んでから仕事に取り組むくらいが、私にとってはちょうどいい緊張感をもたらしている気がするのです。 さて、サイトを見るくらいは、如何様にでも調整が効くと思いますが、「犬を膝に乗せ」の部分は、これから暖かくなって、さらには暑い時期になったら、何か別の策を考えなくてはならなくなりそうです。暑くなってしまう前に、対策を考えなくてはなりません。どうしたものか…。

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パンの笛

幼少時に英国に滞在。数年の会社勤めを経て、出産後の仕事復帰を機に翻訳を本格的に学習。現在はフリーランスの在宅翻訳者。お酒好きで人好き、おしゃべり好きの一児の母。

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