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昼間の相棒

パンの笛

通訳・翻訳者リレーブログ

 この週末、なんと我が家にワンコがやってきました。私にとっては、犬を飼うのは初体験。何もかもが新しいづくしです。これまでは日中は家には私一人でしたが、これで晴れて相棒ができたわけです。嬉しいことこの上ないのですが、ワンコと侮るなかれ、家の中はまるで人間の赤ちゃんが一人増えたかのような大騒ぎです。初日はとにかく新しい家が不安な様子で、新しい部屋、新しいベッド、新しい毛布、どれを見てもびくびく。そして、最初の部屋に慣れたと思ったら、今度は最初の部屋に続いているけれども床の模様の違う部屋にびくびく。オーディオの音楽にびくびく。携帯の着信音にびくびく。外を通る灯油屋さんの音楽に、バスの音に、人の話し声にびくびく。とにかく、ありとあらゆる目新しいものに遭遇しては、固まって様子を伺っていました。私たち人間からすると、多少床の色が違おうが、ちょっとくらい音がしようが、怖いなどという感覚はまったくありませんが、人間より大分小さな生き物からすると、こうしたちょっとした違いでも警戒するよう本能に組み込まれているのね、と感心しきりです。そんなびくびくの初日を経て、やってきた月曜。「昼間の相棒」は良いのですが、一体どのようにして「私は仕事だから、じゃ〜ね〜」などと意思表示できたものか、と悩みました。(我が家ではワンコはケージには入れていないのです。)そしてその結果、なんと、ワンコを毛布にくるんで膝に乗せ、ワンコはそのままお昼寝し、私は普段通り仕事する、という結論に至りました。これで、ワンコは寂しがることなく、私はいつもと変わらず仕事ができる、というお互いにハッピーな状況になったワケです。…でももちろん、いつまでもそんな状態を続けるわけには行かないのは百も承知です。きっとワンコが大きくなるにつれ、昼間の過ごし方は変わってくるでしょう。それもまた楽しみの一つです。これから先十年以上、家族として生きていくわけですから、長〜い目で見ながら、ゆっくりつきあっていきたいと思います。
(写真は我が家の次男、「颯(ハヤテ)」くんです)

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記事を書いた人

パンの笛

幼少時に英国に滞在。数年の会社勤めを経て、出産後の仕事復帰を機に翻訳を本格的に学習。現在はフリーランスの在宅翻訳者。お酒好きで人好き、おしゃべり好きの一児の母。

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