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原点に返る−その2

パンの笛

通訳・翻訳者リレーブログ

 先週末、高校時代の大同期会がありました。ちらほらクラスごとの同窓会は催されていたものの、学年全体の、というのは卒業以来初めてです。高校を卒業してからもう十ウン年。半分緊張しながらも、会場に入りました。正直、行く前はちょっと迷ってたんです。なんだか、ちょっぴり面倒なような気もして。だって、顔は思い出せるけど名前が思い出せなかったり、そもそも顔を見ても相手が思い出せなかったりしたらどうしようなんて思うと…! と思ったのですが、実際に行ってみたらそんな心配は杞憂に終わりました。周りには懐かしい人の顔、顔、顔。その人の顔を見ると、頭の中ではその人の制服を着たイメージがポワンと浮かんできて、名前が頭で考える前に口をついて出てくるのです。一人と話をしてからは、もう気持ちはどっぷり高校時代に戻っていました。司会者が高校時代の制服を着て登場した頃には、ちょっと怖いくらいの興奮状態に陥っていました。そう。司会者は高校時代の制服を着て登場したのです。それがまた信じられないくらいに高校時代のまんまでビックリ! まだまだ私たちの世代もイケるのかしら〜?と勘違いしてしまいそうです。でも、全体的な傾向としていえることは、女性はおしなべて美しく、魅力的に成長しているのに対し、男性はとっても、なんというか…良く言えばオジサマ化していました…。見ただけでは誰なのかわからない(元)男子の多かったこと。何度も振り返り、友人と相談をして、ようやく「あぁ!あの○○くん!」となった例もいくつもありました。元々女の子が特に元気な学校だったので、その傾向が強いのかもしれません。(頑張れ元・男子!)それにしても、今回同期会に参加して、あの頃の気持ちを思い出してつくづく思うのは、私の人生において、中学生以降の学生時代ほど気楽な時期はなかったなぁ、ということ。今回もその頃の気持ちにタイムスリップしてみたら、もうなんというのか、誰と競うでもなく、張り合うこともなく、それでいてそれぞれがとっても個性的で各自の世界がある、というのが若い頃以上に感じられたのです。はっきり言って、学生時代の私はまったくと言っていいほど勉強はしませんでした。でも、あの頃あれだけのんびりして、好きなことをやり、好きな友達とたっぷり自由な時間を過ごしたことで、大人になってからの伸びしろができた気がするのです。その証拠に、あんなに勉強の「べ」の字にも携わることのなかった仲間が、皆社会に出て驚くほどそれぞれの道で大活躍をしているのです。元は一緒にのんびり気楽な学生時代を送っていた友人のそんな姿に、私も良い刺激を受けてしまいます。あの頃の私の原点とも言える日々を胸に、私も私なりに張り切らなくちゃ!

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記事を書いた人

パンの笛

幼少時に英国に滞在。数年の会社勤めを経て、出産後の仕事復帰を機に翻訳を本格的に学習。現在はフリーランスの在宅翻訳者。お酒好きで人好き、おしゃべり好きの一児の母。

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