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力を抜いていこう

パンの笛

通訳・翻訳者リレーブログ

 先週一週間は、実はかなり煮詰まっていました。仕事にも色々と得手・不得手があるのは誰でも同じだと思います。かく言う私も、先週は不得手な仕事にどっぷりとハマっていました。不得手であろうとなんであろうと、「やっぱり辞〜めた」とはもちろん、言えるはずもありません。そこで、ぐぐぐと眉間に皺を寄せながら、ギリギリと歯軋りをしながら少しずつ取り組んでいきました。遅々とではあっても、一歩一歩前進してゆくのは嬉しいのですが、やはり得意な内容のものに取り組むときに比べると出来上がりに自信がない分、定期的に徒労感が襲ってきます。「あんなに苦労してここまでやってきた割には、見直してみてもこれはひどい…」と頭を抱えたのも一度や二度ではありません。そうしてあまりの体たらくに、少し気分転換をしよう、と何度もコーヒーを飲んだり、おやつを食べたり、ちょっと軽く体操をしてみたり、を繰り返しました。その中で一度、ふと最近のバレエのレッスンでやってうまくできなかったピルエット(くるっと回転する、アレです)をしてみたのです。すると、なんと嬉しいことに、レッスンではどんなにやってみてもコツをつかめなかったこのピルエットが、くるっと上手にできたのです! これは嬉しい驚きでした。つい、それまでの疲労感も吹っ飛ぶほどの嬉しさです。物事なんでもそうですが、あまりにも真剣に思いつめているときは、気持ちがコチコチにがんじがらめになって、いい結果を出せなかったりするものですよね。逆にリラックスして取り組んだときの方が、変に力んだりしない分物事がすんなり運んだり、上手にこなすことができたりするものです。このときの私が正にそうだった、と思うのです。例の不得手な仕事も、一段落してから力を抜いてとりかかれば、あるいは期待以上の結果が得られたのかもしれません。いやもちろん、それ以前に絶対的な実力向上というステップが必要なのはわかっています…。この辛い段階を乗り越えれば、力がついて、より明るい未来が眼前に広がっていることを期待するだけです。うう。負けないぞー。

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記事を書いた人

パンの笛

幼少時に英国に滞在。数年の会社勤めを経て、出産後の仕事復帰を機に翻訳を本格的に学習。現在はフリーランスの在宅翻訳者。お酒好きで人好き、おしゃべり好きの一児の母。

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