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閑話休題

パンの笛

通訳・翻訳者リレーブログ

 今日はお仕事のお話はちょっとお休みです。先週の日曜に叔母が亡くなりました。54歳でした。2年弱、癌を患った後に帰らぬ人となってしまいました。叔母は私が小さい頃からまるでの実の母のように、そして私が大きくなると、まるで姉か友人のように、いつもいつもそばにいて、私をかわいがり、気にかけてくれた人でした。「にぎやか」という言葉がぴったりなほど元気で、華やかで、一緒にいてとても気持ちが晴れやかになる、そんな人でした。その叔母も、病気が判明してからはその元気だった頃が嘘のように、あれよあれよと病魔に冒されていってしまいました。それでも私が病床に見舞うと、いつも以上に元気に振る舞い、自分のことは忘れて私のことばかり心配してくれていました。ずーっとおばあさんになるまで、きっと身近にいるはずと思っていた人が急にいなくなるというのは、やりきれないものです。これが世に言う、「心にぽっかり穴が開いたよう」という状態なのでしょう。いまひとつ何事も手に付かず、特に生産的な仕事や家事はなかなか身が入りません。こんなときに、事情を察したエージェントの方が納期を延ばす手配をしてくださったり、友人が温かい言葉をかけてくれたりしたのが、身にしみて嬉しいものです。今はまだ、悲しい気持ちと楽しい思い出が交錯して気持ちの整理がつきませんが、ゆっくり時間をかけてその悲しみをほぐしていって、いつか、天国で叔母に再会するときに、笑顔で「久しぶり!」と言えるよう、仕事も、家庭も、友人づきあいも、精一杯楽しんでいきたい、と思っています。
 来週は元気で楽しいお話をお楽しみに…!

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パンの笛

幼少時に英国に滞在。数年の会社勤めを経て、出産後の仕事復帰を機に翻訳を本格的に学習。現在はフリーランスの在宅翻訳者。お酒好きで人好き、おしゃべり好きの一児の母。

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