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Gentlemen Prefer Blonde

仙人

通訳・翻訳者リレーブログ

先月、髪と瞳の色合いの話をしたのですけど、髪の色と一般的なイメージについて、思い出したことを。日本で胸の大きい女の人を——まったくイメージだけですよ、一般論ですよ、さらに最近は胸の大きな子が多いのであまり聞かなくなりましたが——頭がよくないみたいな言い方を聞くことってありましたよね? それと同様のイメージが北米では金髪の女性にあったりします。ヨーロッパより、北米のほうがそういう雰囲気が強い気もするのは、イギリスに比べてブロンド比率が低いせいもあるのでしょうか。
受付の女性が金髪、秘書の多くが金髪という状況の会社で働いていたとき、宅配便のお兄ちゃんが宛先のよくわからない封筒を持ってきて、この人はどこの部署? と聞きまわっていました。受付ブロンド1号「知らない」、秘書のブロンド2号〜5号ぐらいまでみんな「知らないわ」、で最終的に副社長秘書ブロンド6号が「残念ながら、私ではお役に立てそうもありませんわ」、とていねいな言い方で追い返そうとしたら、彼が”It’s OK, you’re just a blonde”と言い残して去っていったのです。それからその宅配便会社を訴えるだの、金髪の女の子が全員大騒ぎをしていました。金髪っていうだけで、なんでバカだと思われなきゃならないのよ! と私の親友(彼女もブロンド)が鼻腔をふくらませて怒っていました。
赤い髪の人は勝気、悪く言えば短気で切れやすい、みたいなのもあります。私はもちろん黒髪というかdark brownですが、日本女性って控えめで無口だと思っていたのに、あなたって実は、赤毛に緑の瞳で、そばかすだらけだったりするんじゃない? とか、一時期、朱色の髪にしていたときは、まさに性格にぴったり合った色だかと言われました。
あなたみたいな髪の色だと落ち着いて見られるから得よね、とその親友が言っていたのですけど、いえいえ、日本じゃそれは当てはまりませんから。
今年こそもっと気長な人間になるよう、仙人としての修養を積まねば。

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記事を書いた人

仙人

大学在学中に通訳者としての活動を開始。卒業後は、外資系消費財メーカーのマーケティング分野でキャリアアップ。その後、外資系企業のトップまでキャリアを極めた後、現在は、フリーランス翻訳者として活躍中。趣味は、「筋肉を大きくすることと読書」

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