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バハマ旅行

昼顔

通訳・翻訳者リレーブログ

年明けに念願のバハマ旅行に行ってまいりました。
ビーチやプール・サイドでのんびり本を読もうなんて呑気に考えていましたが、滞在期間中は気温も60度台が多く、何かジャケットや厚手フリースを着ないと寒いほど…バハマなのに。1日だけが70度台後半で快晴になり、多く旅行者が無理をして泳いでいましたっけ。

バハマ諸島は700程度の島から構成されていますが、今回は首都ナッソーがあるニュー・プロヴィデンス島に赴くことにしました。日本からだと遠いですが、アメリカでは気軽に行ける外国旅行先として人気があります。実際、NYからだと直行便で3時間程度ですし、距離的に一番近いマイアミから45分の近さです。それにアメリカ人にとって英語が通じるというのも大きいでしょうね。また現地通貨のバハマ・ドルは存在しますが、アメリカ・ドルが紙幣でも貨幣でもそのまま流通しているため、余計な両替を心配する必要もなかった点は旅行者にとって有難かったです。

さて、ナッソーでは旧イギリス領であったその面影が建物や交通制度などに残っていました。富裕層の居住地ではコロニアル形式の建物をよく見かけましたし、下町では島内で調達可能なコンクリートで簡単に建てた色彩鮮やかな小屋が軒を連ねていました。

それに車などは日本と同じ左側優先ですが、アメリカから近いためか左ハンドルの車が圧倒的に多いことなども印象的でした。かえって運転しにくくないかな〜などと思ってしまいます。見た感じではドライバーのマナーは良いように感じました。信号の数も多くないですが、下町などの繁華街で混む時間帯などは、イギリスの名残が見受けられる制服を着用した警官たちが信号代わりに車の流れをさばいてました。

それでもやはり今のバハマに対して、社会的にも経済的にも影響力大なのはアメリカであることは否めません。私自身、言葉に携わる職業なので、この地の人たちがイギリス植民地時代を経てどういう英語を話すかを楽しみにしていましたが、ほぼ完全にアメリカ英語で本当に驚きました。イギリス英語のかけらも残っていない感じなんです!

おそらくTVやインターネットの影響が大なのでしょう。音楽主体の地元ラジオ局は多くあるものの、TV局は1社しかないようですし、スーパーやデリ、カフェやファースト・フードで流されている放送のほとんどがアメリカのケーブルTVでした。普通にCNNやFOX、CBSなどに馴染んでいる様子にかえって違和感を覚えたほどです。もちろんホテルではBBCもありましたが外国語放送の一つという位置付け。国としての志向と嗜好が隣国である大国アメリカのそれに追随しているかのようです。

次回は10年来の夢だったバハマでしか食べられないコンク貝料理を紹介しますね。10年間憧れるだけのことはありました。今、これを書いていても思い出してまた食べたいほど本当に旨かった!!次回に続く…。

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記事を書いた人

昼顔

外資系金融、在ジュネーブ日本政府代表部での勤務を経て、外務省職員として採用。帰国後は民間企業にてインハウス通訳者としてキャリアを積み、現在は日英仏フリーランス通訳者として活躍中。昨年秋からはNYに拠点を移す。趣味は数年前から再び始めたバレエと映画鑑賞と美味しいモノの食べ歩き。

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