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中南米に注目!

Hubbub from the Hub

通訳・翻訳者リレーブログ

日本でビジネスの通訳をしていると、欧米からの役員がアジア市場の基点である(もうそうではないかもしれませんが…)日本のオフィスを訪れ、担当者と一緒に今後のアジア展開や対応の戦略を練る、というケースが数多くあります。いきなり余談ですが、初めて中国市場に関する通訳をした際、中国の地名の英語発音は「北京はBeijingと言う」事位しか知らず、次から次へと出てくる中国の地名に冷や汗をかいた覚えがあります。

北米で通訳をしていると、あまりアジア市場の話は出てきませんが、中南米市場が頻繁に話題に上ります。先日も日本の光学機器メーカーが中南米での売上げを伸ばすための戦略会議を開いていましたが、あまりに自分が中南米情勢に疎いことを思い知らされる経験でした。一般的には南米というと大半はスペイン語圏で、ブラジルはなぜかポルトガル語。そしてチリは地震が多く、ペルーやブラジルは日系人が沢山住んでいて、どこの国も全体的に貧しいがサッカーは強い、という程度の理解ではないでしょうか(私はそうでした…)。中米も同程度の理解で、キューバのタバコ、メキシコからアメリカへの移民、そしてきれいなカリブ海位しかしりません。私もただ1回の会議で物知りになったわけではありませんが、中南米には異種多様な文化があり(当たり前ですね、あれだけ広いのですから)、貧困に悩まされていると同時に、富裕層のデジタルテクノロジー熱が激しいとのこと。ブラジルなど南米諸国ではデジカメの販売量が増加し、各地にプリントスタンドのようなサービスステーションが設けられているそうです。また、日米の光学機器メーカーをはじめ、様々な業種で中南米市場でのシェア拡大に熾烈な火花を散らしているようです。

中南米も勉強してみると、結構面白いかもしれません。もちろん貧困や自然破壊などの様々な問題に直面している現実を理解したうえで、多くの企業が潜在性を見込む中南米は、アジアブームが終焉した頃にきっと台頭してくるでしょう。でもちょっと地理的に遠いかな?

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Hubbub from the Hub

幼い頃から英語に触れ、大学在学中よりフリーランス会議通訳者として活躍、現在は米国大学院に籍を置き、研究生活と通訳の二束のわらじをはいている。

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