INTERPRETATION

第11回 Underwater

木内裕也

Bazinga!

 ”My home is underwater.” というのを耳にしたら、どんな様子を想像しますか? 台風の影響で洪水の被害に合い、浸水した家でしょうか? 確かのその可能性も無いわけではありませんが、最近のアメリカではUnderwater housesやMy home is underwater.という表現を良く聞きます。これは、住宅ローンと関係のある内容です。例えば10年前に家を購入して、まだローンが3000万円残っているとします。また、家を購入した当時は、5000万円の価値が家にあったと仮定します。しかし住宅市場の低迷により、現在の家の価値は、ローンの残高である3000万円より安い、2500万円しかない場合、その家はUnderwaterと呼ばれます。日本と違い、アメリカでは家の価値が長期にわたって継続し、土地だけでなく、住宅も投資の一部とされます。ですから、2000万円で家を買い、2500万円で売る、ということが可能です。そのために、アメリカ人は一生懸命にDIY(Do it yourself)で改築するのです。しかし、今の家の価値が、もともとの家の価値どころか、現時点で残っているローンよりも価値が無いとすれば、今なら100円で買える物に対し、200円の返済が残っていることと同じです。もちろんこれがまた経済に悪影響を与えるわけです。

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木内裕也

フリーランス会議・放送通訳者。長野オリンピックでの語学ボランティア経験をきっかけに通訳者を目指す。大学2年次に同時通訳デビュー、卒業後はフリーランス会議・放送通訳者として活躍。上智大学にて通訳講座の教鞭を執った後、ミシガン州立大学(MSU)にて研究の傍らMSU学部レベルの授業を担当、2009年5月に博士号を取得。翻訳書籍に、「24時間全部幸福にしよう」、「今日を始める160の名言」、「組織を救うモティベイター・マネジメント」、「マイ・ドリーム- バラク・オバマ自伝」がある。アメリカサッカープロリーグ審判員、救急救命士資格保持。

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