INTERPRETATION

第42回 好き嫌いのPerson

木内 裕也

Bazinga!

 「私は犬が好き」なら、I like dogs.と訳すのは中学校1年生の英語の授業で学びます。しかし、同じ意味でI’m not a dog person.と言われることもあります。○○が好き、という時に、その○○を形容詞化してPersonの前に付け加え、「○○が好きな人」という意味にするのです。これは犬だけではなく、I’m not a big sushi person.と言えば、お寿司があまり好きではないということ。Are you a pepperoni person?とピザを注文する時に聞かれたら、それはピザにサラミをのせてほしいかどうかという質問です。

 I’m a fan of….でも、何かが好きだということが伝わります。「ファン」と言えば、芸能人や歌手にだけ使いそうですが、英語ではI’m a big fan of + 動名詞、という構造も多く聞きます。

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木内 裕也

フリーランス会議・放送通訳者。長野オリンピックでの語学ボランティア経験をきっかけに通訳者を目指す。大学2年次に同時通訳デビュー、卒業後はフリーランス会議・放送通訳者として活躍。上智大学にて通訳講座の教鞭を執った後、ミシガン州立大学(MSU)にて研究の傍らMSU学部レベルの授業を担当、2009年5月に博士号を取得。翻訳書籍に、「24時間全部幸福にしよう」、「今日を始める160の名言」、「組織を救うモティベイター・マネジメント」、「マイ・ドリーム- バラク・オバマ自伝」がある。アメリカサッカープロリーグ審判員、救急救命士資格保持。

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