INTERPRETATION

夕食準備を手早く!

柴原早苗

通訳者のたまごたちへ

先週のこのコーナーでは、我が家の朝食についてお伝えしました。今日は「夕食準備を手早く!」と題し、忙しい人でもちょっとした工夫で下ごしらえから調理までが簡単にできるポイントをご紹介しましょう。

ポイント1: 一週間分の献立をあらかじめ考えておく

私は毎週土曜の夜に、翌週一週間分の夕食メニューを考えています。まず、紙を用意し、以下のようなチャートを作ります。

 

日曜

月曜

火曜

水曜

木曜

金曜

土曜

主な予定

 

通訳

授業

子ども習い事

自宅で執筆

通訳

授業

通訳

 

メイン

野菜

野菜

残り物

レシピ

 

 

 

 

 

 

 

 

買い物

 

 

 

 

 

 

 

 

横軸の最上列に曜日を、縦軸に「主な予定」「メイン」「レシピ」「買い物」と書き出します。主な予定の欄には、その週の仕事や家族予定などを書きます。これを書いておくことで、各曜日の当日にどれだけ買い物や下ごしらえ・調理に時間が費やせるかわかります。

「メイン」とはメインディッシュのこと。私は肉→魚→野菜とローテーションを組んでいます。これは主菜が特定の食材に偏らないようにするためです。最終日の土曜日は、冷蔵庫内の残り物や乾物などを工夫して調理する日となります。

左側4行目に「レシピ」とあります。たとえば日曜日であればメインが肉料理ですので、肉をメインにしたレシピをここに書き出します。私は雑誌に出ているレシピを日頃から切り抜いていますので、作ってみたいレシピをここで用意します。

最終行の「買い物」欄には、レシピを作る上で買ってくるべき食材を書き出します。

上記リストが完成すると、以下のようになります:

 

日曜

月曜

火曜

水曜

木曜

金曜

土曜

主な予定

 

通訳

授業

子ども習い事

自宅で執筆

通訳

授業

通訳

 

メイン

野菜

野菜

残り物

レシピ

鶏肉と厚揚げの煮物

焼き魚

野菜スープ

挽き肉入りグラタン

お刺身

ナムル

 

買い物

鶏肉

厚揚げ

さんま

人参

 

 

挽き肉

マカロニ

お刺身

もやし

ごま油

 

 

このリストは冷蔵庫など、目立つ場所に貼り、用意したレシピの切り抜きは曜日順に重ねておきます。私は上部がクリップ上になった写真ホルダーにまとめてはさんであります。

ポイント2: 当日朝に下ごしらえだけすませておく

 さあ、当日朝になりました。冷蔵庫のリストに目をやると、当日の主菜と買い物リストが記されています。またクリップホルダーには当日作るべきレシピが掲示されています。

 私は朝食の準備が一段落すると、目の前のレシピをざっと読みます。手順の中で事前にできることがあれば、この時点でやっておくのです。たとえば上記日曜日の場合、「鶏肉と厚揚げの煮物」レシピの手順には、「(1)野菜と厚揚げは一口大に切っておく。(2)調味料を合わせておく」と出ています。そこで野菜と厚揚げを切り、調味料を準備してそれぞれ容器に入れ、冷蔵庫に入れてしまうのです。朝食準備で使ったまな板と包丁を洗う前にひと仕事をするわけですので、ここまで下ごしらえをしておけば、帰宅後は容器を冷蔵庫から取り出し、煮込みをするのみとなります。

 夕方帰宅して、「食材を切り、調味料を一つずつ取り出して合わせて、加熱する」となると、疲れていればやる気も失せてしまうでしょう。けれども、「あとは熱を通すだけ」という段階まで仕上げておけば、精神的な負担も軽減されるはずです。

ポイント3: 買い物は事前に、作る量は「プラス一人分」で

 上記リストに「買い物」とありますね。これは、レシピに必要な食材を書き出したものです。本来であれば、なるべくこまめにスーパーへ出かけて新鮮なものを買いたいところですが、私の場合、仕事のスケジュールや子どもたちのお迎えなど、かなり時間的にギリギリの毎日を送っているため、確実に買い出しに行けるのは週に2回ほどです。

木曜日の欄をご覧ください。この日は主菜がお刺身ですが、翌日にはナムルを作ることになっています。金曜日は一日仕事が入っているため、スーパーに行く時間はなさそうです。このため、木曜日のうちに翌日のナムルに必要な食材(もやし、ごま油)も買っておくのです。こうしておけば、金曜朝の下ごしらえの段階になっても、食材がそろっているので安心していられます。

なお、作る量に関してですが、私は「家族人数プラス一人分」を心掛けています。少しだけ余るように作っておけばお弁当のおかずにもなりますし、冷凍しておくことも可能です。土曜日の「残り物」デーは、こうして余った料理を中心とします。そうすれば台所に立つ時間も減りますし、少しだけホッとすることもできるのです。

いかがでしたか?私自身、このスタイルをとってからまだ数週間しかたっていないため、今後もさらにバージョンアップができるよう、日々工夫を凝らしているところです。

 (2009年7月13日)

Written by

記事を書いた人

柴原早苗

放送通訳者。獨協大学およびアイ・エス・エス・インスティテュート講師。
上智大学卒業、ロンドン大学LSEにて修士号取得。英国BBCワールド勤務を経て現在は国際会議同時通訳およびCNNや民放各局で放送通訳業に従事。2020年米大統領選では大統領・副大統領討論会、バイデン/ハリス氏勝利宣言の同時通訳を務めた。NHK「ニュースで英語術」ウェブサイトの日本語訳・解説担当を経て、現在は法人研修や各種コラムも執筆中。

END