INTERPRETATION

早寝の秘訣

柴原早苗

通訳者のたまごたちへ

 前回は早起きの秘訣についてお伝えしましたので、今週は早寝をするためのポイントをお伝えしていきましょう。

1.夕食は8時までに済ませる

 仕事で外食が続く人にとって、これを実践するのは難しいかもしれません。けれども、なるべく8時までに済ませておけば、内臓もじっくり休むことができますし、何よりも朝、空腹で目が覚めます。私の場合、夜9時には寝るようにしていますので、8時に食べ終わってわずか1時間で寝てしまうというのは必ずしも食休みが十分取れないかもしれません。けれども「とりあえず8時まで」と決めておくことにより、体が「寝るモード」に入ることができるようです。さらに、腹八分目にすることで、翌朝4時に起床すると結構おなかが空いているのがわかります。

2.寝る前にパソコンはやらない

 パソコンやテレビ画面などは、脳の神経を刺激すると言われています。さらにパソコンのキーボードをたたくと、指先を使うことになり、体全体の神経が活性化されてしまいます。夜は少しずつリラックスして体をゆったりさせる時間帯ですので、私は「画面」と名のつくもの(携帯電話を含む)は夕食後にはなるべく見ないよう心がけています。特にパソコンは入力の際、肩や背中に力が入り、せっかく入浴後にほぐれた体が再び硬くなる恐れがありますので、避けたほうが良いでしょう。

3.ストレッチをする

ハードな一日の仕事を終えた体は、私たちが思っている以上に疲れています。入浴で筋肉を緩めるだけでなく、寝る前にストレッチをすることもお勧めです。普段伸ばさない筋肉をあえて伸ばしてみる、ちょっと痛いかなと思うあたりまでストレッチしてみるなど、無理のない範囲で動かすだけでも、疲労がとれて快眠につながります。

4.あらかじめ寝室を冷やしておく

 夏場は蒲団に熱気がこもってしまい、寝苦しくなる時期です。このため、寝る少し前に寝室のクーラーをつけて、部屋をあらかじめ冷やしておくと良いでしょう。また、エアコンは就寝1時間後ぐらいにタイマーで切れるようにしておけば、寝つきも良くなります。逆に、冬は暖房をつけておき、体を冷やさないような工夫をしてみてください。

5.寝る前の儀式を決めておく

 たとえば星空をぼーっと眺めてから寝る、ヒーリング系CDを聞く、写真集を眺めるなど、寝る前の儀式が一つあると、体も「寝るモード」になっていきます。私の場合、布団に寝転がり、子どもたちの本を1冊ずつ読み聞かせするのが日課となっています。朗読が終わったら電気を消して寝る。この一連の流れに体が適応したお陰か、読み始めると少しずつ体がお休み体制になるのがわかります。

 早起きのために大事なのは、やはり睡眠時間の確保。どんなに早く起きても、質と適度な量が伴う睡眠がなければ、生産的にはなれません。早く寝られるときはなるべく早く休む。帰宅が遅くなっても、疲労に任せてダラダラと時間を過ごして宵っ張りにならないなど、それなりの工夫は必要です。体が少しずつ早起きになじんでいけば、早寝もスムーズにできるようになります。今の時期、夏バテを防ぐ意味でも、早く寝て早く起きるというサイクルができると良いですね。

 (2009年8月10日)

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記事を書いた人

柴原早苗

放送通訳者。獨協大学およびアイ・エス・エス・インスティテュート講師。
上智大学卒業、ロンドン大学LSEにて修士号取得。英国BBCワールド勤務を経て現在は国際会議同時通訳およびCNNや民放各局で放送通訳業に従事。2020年米大統領選では大統領・副大統領討論会、バイデン/ハリス氏勝利宣言の同時通訳を務めた。NHK「ニュースで英語術」ウェブサイトの日本語訳・解説担当を経て、現在は法人研修や各種コラムも執筆中。

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