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タクシーの中での出来事

工藤浩美

工藤浩美の東へ西へ

先日、社員と3人でタクシーに乗っていた時のこと、その距離、ほどんど1メーターか2メーターぐらい、時間にして5分間ぐらいの出来事です。

社員の一人が私にこんなことを聞きました。
「工藤さん、タクシーを予約して迎車してもらったことありますか?」
彼女は早朝にタクシーでどこかに行くらしく、初めてタクシーを予約しようと思ったらしいのです。

「予約したら、たぶん迎車に来てもらうまでのタクシー料金がかかるけど、そのほうが確実かもしれないね」と私が答えてところ、その会話を聞いていたタクシーの運転手の方がすかさず私たち3人に名刺を配ってくれました。
「連絡するなら、私どもの会社を使ってください。お電話から5分でどこにでも駆けつけます」

運転手さんの話は目的地に着くまで続きました。でもそれは決しておしきせではなく、自分が働く会社を心から誇りに思っているという感じでした。

私たち3人は、運転手さんの心のこもった話を聞いて、運転手さんもそのタクシー会社にも好印象を持ちました。たった5分間、たった3人の輪かもしれませんが、こういう社員がいる会社というのは素晴らしいと思いました。

仕事は人を育て、人を残すもの。。。私はそう思いました。

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記事を書いた人

工藤浩美

白百合女子大学国文科卒業後、総合商社勤務。
その後通訳・翻訳エージェントに2社、合計11年間勤務。通訳コーディネーターとしてこれまでに数百件の通訳現場のサポートを行なう。 2001年7月に株式会社テンナイン・コミュニケーションを設立。趣味はシナリオ執筆。

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