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ブロッコリーのような山々

工藤浩美

工藤浩美の東へ西へ

長崎では母もいるのでキャンプ場に泊まるという訳にはいかず、伊王島のisland長崎(https://www.islandnagasaki.jp/)というホテルに2泊しました。今回の旅行の予定を立てたのが2月だったのですが、ペットと泊まれるホテルは数が少ないせいかどこも満室、本当はハウステンボスに泊まりたかったのですが、断念。しかしこのホテルにして良かった。結果は正解でした。

伊王島まで昔は船で渡っていましたが、今では大きな橋がかかっていて車で行くことが出来ます。とても綺麗なホテルで、ワンちゃんと一緒に泊まれるコテージがあり、部屋の前は海に面した巨大なドックランでした。朝食も夕食もテラスでワンちゃんと一緒にバーベキューが出来るような作りになっています。ペットと泊まれるホテルは今までもいくつか泊まったことがありますが、食事は別々のところが多いので、そういった意味でも気に入りました。温泉も3カ所あり、飽きることなく1日中楽しめました。港にはたくさんの船が発着していて、夜は親友も遊びに来てくれて船の汽笛を聞きながらバーベキューを堪能しました。

母は昔から独特な表現をしますが、「今の季節は山がブロッコリーのように綺麗でしょう?」と言いました。帰り道に見える山々は、もはや私にはブロッコリーにしか見えませんでした。とにかく母が喜んでくれたのが、何よりも嬉しかったです。ゆっくり一緒に温泉に入っていろんな話をしました。あっという間の2日間でしたが、3日目の朝母を実家におろした後、また東京に向けての旅に出ました。長崎の後はキャンプ場3連泊です。1日目は羅漢高原のキャンプ場、2日目は岡山県の大芦キャンプ場、そして3日目は飛騨高山のみほろ湖畔キャンプサイトでした。どちらも山と雲海、そして湖に囲まれたキャンプ場で、夜は息を飲むほど星が綺麗でした。

振り返ってみるとこの旅はシニア犬であるアンディ&マリーにとっても過酷だったと思います。特にマリーはなぜか小さい頃からしつけした訳でもないのに、外で排泄が出来ません。長旅はギリギリまで我慢してしまうので、かなりの負担がかかります。万が一の時のためにおむつを用意して、時間を計算しながら、結果何度も外での排泄に成功し、思いっきり褒めてあげました。マリーは特に寒がりなので夜は焚火の前を占領し、寝袋に潜り込んできて一緒に朝まで寝ました。

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記事を書いた人

工藤浩美

白百合女子大学国文科卒業後、総合商社勤務。
その後通訳・翻訳エージェントに2社、合計11年間勤務。通訳コーディネーターとしてこれまでに数百件の通訳現場のサポートを行なう。 2001年7月に株式会社テンナイン・コミュニケーションを設立。趣味はシナリオ執筆。

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