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一生使える自転車

工藤浩美

工藤浩美の東へ西へ

悩みに悩んで、とうとうクロモリのロードバイクを購入しました。フレームを購入してクラッシックな感じに部品を組んでもらいました。どこから見てもかっこいい。「クロモリ」という言葉は聞きなれない人も多いかも知れませんが、正式名称を「クロモリリブデン鋼」と言って、鉄にクロムやモリブデンを加えた合金鋼です。今、ロードバイクの世界ではアルミやカーボン素材のモデルが主流ですが、細いフレームでバイクを作ることが出来るので、クロモリも根強い人気がある素材です。

私が購入したのはチネリの限定ピンクのフレームです。お店で見たのが2年前、一目ぼれしたのですが、カーボンの自転車を1台持っているし、乗れるのは晴れた週末だけなので、あきらめていました。後悩んで買わなかった理由の一つに、冷静に考えて私の年齢で新しいロードバイクをもう一台買ってもいいのだろうか?ということでした。年齢的に私のロードバイク人生はそんなに長くないかも知れない。最近は2,30キロ走るとそれは心地よい疲れなんですが、クタクタになってしまいます。本当は佐渡島のロングライト大会に出る予定だったのですが、コロナで延期、次の大会も未定です。そう思うとなかなか手が出ませんでした。

先日2年ぶりにそのお店に行ったら、私が欲しかったフレームがまだ飾ってありました。そしてなんと20%off!部品も展示品を使うとさらに割引してくれるとのこと。これもご縁だと思って思い切って購入しました。考えてみたら自分の限界は自分で作るもの。まだまだ自分の人生を諦めなくないと強く思いました。

クロモリの特徴は何と言っても細くて美しいフレームです。またアルミやカーボンに比べても、丈夫だと言われるクロモリ。万が一、破損した場合でも、溶接などでフレームを修理して一生使うことが出来ます。スピードを出すというより乗り心地を楽しむ自転車です。メンテナンスしながら相棒として一生乗って行きたいと思います。

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記事を書いた人

工藤浩美

白百合女子大学国文科卒業後、総合商社勤務。
その後通訳・翻訳エージェントに2社、合計11年間勤務。通訳コーディネーターとしてこれまでに数百件の通訳現場のサポートを行なう。 2001年7月に株式会社テンナイン・コミュニケーションを設立。趣味はシナリオ執筆。

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