BLOG&NEWS

メニエール病?

工藤浩美

工藤浩美の東へ西へ

半年以上続いた抗がん剤治療も後一回を残すのみ、主治医にびっくりする程順調だと言われた愛犬アンディが、数日前の夜突然フラフラになって最後は歩けなくなりました。

主治医も訪問ドクターも連絡つかず、目黒の夜間救急病院に駆け込みました。今抗がん剤治療をしている事を伝え、血液検査、心電図、エコー全部調べてもらい、すべて異常がないので多分ヘルニアを発症したのではという診断。MRやCTを受けないと確定診断はでないけど、それには全身麻酔が必要。リスクが高すぎて断念しました。例え確定診断されたところで、高齢のアンディにこれ以上の手術は無理だし、ステロイドを使うかどうか、抗がん剤の影響で肝臓の数値が悪化しているアンディにはそれもリスク。

痛み止めの注射をしてもらって、翌朝一番にホームドクターに往診に来てもらいました。安心したのは痛がっている様子がないこと、ゲージレストといって小さなゲージに動き回らないように入れました。その時私が気になったのはアンディの眼の動き。なんだか焦点が定まらず揺れている感じで、本当にヘルニアなんだろうか?という小さな疑問が生れセカンドオピニオンを聞くために、午後かかりつけの動物病院に行きました。

「抗がん剤の治療や毎日大量の薬を飲ませて治療をしているのに、アンディはこんな姿になって、本当に治療してよかったのでしょうか?」と泣きながら聞きました。「もしもこのまま歩けなくなるなら、癌の治療はストップさせてこのまま安らかに眠らせたい。」胸が痛くて苦しくて、自然と涙が出ました。すぐに感情的になるのが私の欠点です。

先生は「それでもこの半年間アンディちゃんは幸せだったと思います。」と言ってくれました。そして確かに立ち上がれないけど、痛がっている様子もないし、足を動かしているので前庭疾患の可能性もありますと聞いて納得。人間でいうとメニエール病のような病気で、強いめまいを感じます。アンディは目が回って怖かったのかも知れません。めまいがあるなら暗い方がいいと思ってゲージを布で覆ったら、前の晩一睡もしていかなったからなのか、安心して眠りにつきました。

そして次の朝よちよちですが、歩いてくれたのです。散歩も行けるほど回復。前庭疾患は3日ぐらいで目眩はなくなって、2週間ぐらいかけて動けるようになるそうです。

8月9日12歳の誕生日を迎えるアンディ!一緒に頑張ろうね。

Written by

記事を書いた人

工藤浩美

白百合女子大学国文科卒業後、総合商社勤務。
その後通訳・翻訳エージェントに2社、合計11年間勤務。通訳コーディネーターとしてこれまでに数百件の通訳現場のサポートを行なう。 2001年7月に株式会社テンナイン・コミュニケーションを設立。趣味はシナリオ執筆。

END