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今日はつらいのです

さるるん@ロシア

通訳・翻訳者リレーブログ

連日気温30度前後のモスクワ。暑いです。
先週、娘を列車で片道15時間かけて義母の住む町まで送ってきたのですが、冷房のない寝台車はとにかく暑かったです。義母の住む町の周辺は、湖が点在する自然豊かな地域なので、夏休みをここで過ごす人が多いみたい。行きの列車は、キャンプ用品を山ほど背負ってきた家族連れが多く、満員でした。プラツカールト(雑居寝台)の場合、一車両に、二段ベッドがコの字型に3つで一つの区画となり、それが9区画あります(54人乗り)。大きな窓は開かず、開くのは各区画にひとつの小さな換気窓だけ。汗だくの旅でした。

それでも、数時間の現地滞在の間に、義母のアパートのすぐ近くの湖で自然を楽しんできました。水はまだ冷たかったけれど、娘はさっそく泳ぐことに。私も足だけ水に浸し、涼を楽しみました。娘は自然に囲まれて充実した夏休みを過ごせることでしょう。

モスクワにとんぼ返りして、まずはメールをチェック。出発前に納品した翻訳の受領を確認。新規の依頼はないので、ゆっくり旅の疲れ、というより睡眠不足を解消できそう。その後、ニュースサイトや各種ブログをチェック。おじゃまするブログは、口蹄疫関連、政治家ブログから、嵐関連のものや知人・友人のブログまでいろいろ。

真っ先に訪問したのは、宮崎県西都市の川越ファームさんのブログ。ご夫婦それぞれがブログを書いていらっしゃいます。牛への愛情が伝わってきます。可愛い写真もたくさん掲載されています。命をいただいて生きていることの意味をあらためて考えさせられました。命をつなぐ仕事に愛情をかけて取り組んでいる方々がいることを知りました。口蹄疫を県外に出さないという思いや覚悟も。川越ファームのとっても元気な牛たちは、今日、殺処分になります。どうして・・・と思わざるを得ません。

数日前、ご主人が牛の両耳につけられている識別タグに牛の名前を書いて、「新しい飼い主さん」にわかってもらえるように名札にした話を書かれていたのですが、一瞬、意味がわかりませんでした。「とっても素直なうちの自慢の牛達、できれば1年前に一足先に早く天国へ旅だった牛きちがいのオヤジと巡り会ってほしいな」というのを読み、ようやく理解し、号泣しました。

「気ままにウロンコロン」
http://yaplog.jp/uronnkoronn/

「まぢめに牛飼い、たまにバイク乗り」
http://yaplog.jp/ushikaidaisuki/

目に見えないウィルスの怖さ。口蹄疫に限らず、鳥インフル、新型インフル等々、つねに感染症の脅威にさらされる時代になってきたようで怖いです。口蹄疫については感染ルートを解明してほしいし、再発を防ぐための対策も可能な限り万全にしてほしい。日本は何かあれば「危機管理の問題」云々と騒ぐはずなのに、どうして口蹄疫に関してはそうならないのか・・・。

今の日本のあり方には疑問だらけです。参議院選の在外投票@モスクワは、7月4日が最終日です。「選挙区」は誰に投票するか決めているのですが、「比例区」は政党に投票しようか、特定の候補者に投票しようか決めかねています。どうすれば一番票が生きるのか・・・。

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記事を書いた人

さるるん@ロシア

米系銀行勤務後、米国留学中にロシア人の夫と結婚。一児の母。我が子には日露バイリンガルになってほしいというのが夫婦の願い。そのために日本とロシアを数年おきに行き来することに。現在、ロシア在住、金融・ビジネス分野を中心としたフリーランス翻訳者(英語)。

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