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はじめまして

さるるん@ロシア

通訳・翻訳者リレーブログ

はじめまして。
今週から火曜日のリレーブログを担当する「さるるん」です。
よろしくお願いいたします。

ロシアで、在宅翻訳(英日・日英)をしています。
ロシア生活3年目ですが、ロシア語があまり話せません。

それでもロシアで暮らす理由。
夫がロシア人で、娘が一人。子どもにはロシア語も日本語も話せるようになってほしい、両国の文化を自分のものとして知ってほしいというのが夫婦の願い。そのために、数年ごとに日本とロシアを行き来するというのが我が家の方針なのです。

まずは日本で暮らし日本語のみで子育てをしてきましたが、保育園卒業を機にロシアに引っ越してきました。子どもが言葉を覚えるのは早いというのは本当だったけれど、子どもなりに頭が爆発しそうなくらい苦労したことも確か。現地校でがんばる我が子の姿に「来て良かった」と思います。

でも、数年おきに生活拠点を変えるということは、長期的なキャリアプランがむずかしくなるということ。ロシアに来る直前まで会社勤めをしていて、あわただしくロシアに来たものの、「さて、仕事どうしよう」と悩んでしまいました。私にとって、在宅翻訳は「背水の陣」の選択でした。(前担当のパンの笛さんも以前こう表現されていたので、思わずクスッとしてしまいました)

生活拠点がどこに変わろうと、インターネットがあれば翻訳の仕事が続けられる。在宅だから、子どもの学校への送迎や家庭学習の時間にも柔軟に対応できる。ありがたいことです。

テンナインと仕事をするようになり、金融・ビジネス翻訳が中心になったのですが、これがまた楽しい。長いこと米系銀行の貿易部門にいたのですが、モノやお金の流れを介して、国と国の関係、世界の中の日本を見るのが好きだったのです。同様に、日本企業のIR情報や事業計画書の翻訳に携わることで、世界の中の日本の姿が見えてきます。

今の日本のあり方には危機感を覚えます。これからの日本のあるべき姿を自分なりに考え、自分なりにささやかでもできることをしていきたいと思う私にとって、今の仕事から受ける刺激は貴重です。がんばる日本企業に心の中でエールを送りながら翻訳作業にいそしむ今日この頃です。

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記事を書いた人

さるるん@ロシア

米系銀行勤務後、米国留学中にロシア人の夫と結婚。一児の母。我が子には日露バイリンガルになってほしいというのが夫婦の願い。そのために日本とロシアを数年おきに行き来することに。現在、ロシア在住、金融・ビジネス分野を中心としたフリーランス翻訳者(英語)。

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