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職場体験レポート

とと

通訳・翻訳者リレーブログ

いよいよ夏休みも終わりですね。またしばらく、子供たちの遊び声が聞こえなくなると思うと、ちょっと淋しい気もします。仕事中に子供の声やセミの鳴き声がしても気にならないのですが、選挙カーの騒音は非常に耳障りです。候補者の名前を連呼するだけのキャンペーンは幼稚だし、住民にも迷惑。候補者にとっても時間と労力の浪費です。もっと他にすべきことはあるはず。いっそのこと選挙カーを廃止してしまえばいいと思うのですが、どうでしょう。

先日、近所に住む中学3年生の女の子が、夏休みの課題に出された「職場体験レポート」の取材のためにわが家を訪れました。平日も家でフラフラしているようなオヤジ(私のこと)が、一体どんな仕事をしているのか、興味津々だったに違いありません。中学生が翻訳という職業にどんなイメージを持っているのか、こちらとしても気になります。そこで文芸翻訳者の妻を交えて、3人でいろんな話をしました。

まず最初に、文芸翻訳と産業翻訳の違いについて説明しました。中学生の彼女が翻訳と聞いて思い浮かべるのは、やはりハリー・ポッターの本や映画の字幕翻訳。産業翻訳のような仕事があることは、初めて知ったようです。翻訳者になるためにはどうすればいいか、という質問には、翻訳エージェントやトライアル、翻訳学校、資格試験などについて、知り合いの翻訳者の例を交えて具体的に説明しました。文芸翻訳の世界に徒弟制のようなものが残っていることは、少々意外だったようです。妻からリーディングや下訳に追われる修業時代の話を聞いて、彼女はどう思ったでしょうか。

十年前と現在を比べると、インターネットの普及やPCの性能向上、辞書のCD-ROM化、翻訳支援ソフトの実用化などに伴い、翻訳の作業環境は大きく変化しています。でも、翻訳の内容そのものが大きく変化したり、ある程度景気に左右されるとはいえ、仕事が減っているという話は聞きません。今から十年後、中学生の彼女が何かの職業に就くであろう頃、翻訳の仕事はどんな風に様変わりをしているのでしょうか。ちょっと想像がつかないです。

今日あたり、夏休みの課題に追われている小中学生や高校生もいるでしょう。翻訳を仕事にすると、そんな夏休み最後の日の気分をずっと味わうことになるかも知れません。

夏休みの思い出・・・

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とと

大学卒業後、数年のサラリーマン生活を経て、フリーランス翻訳者に。技術系から出版物と、幅広い分野で高い評価を得ている。趣味は音楽。ただいま子育て奮闘中。

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