BLOG&NEWS

江戸時代の夕涼み

とと

通訳・翻訳者リレーブログ

暑中お見舞い申し上げます。都立小金井公園内の江戸東京たてもの園(http://www.tatemonoen.jp/)で「夏の特別夜間開園」がおこなわれています(入園料400円、今週末の13日と14日が今年の最後)。通常は午後5時に閉園してしまうのですが、この期間中の週末に限って開園時間が午後8時30分(入園は午後8時まで)に延長されます。夜、普段は立ち入ることができない場所に入れるのって、何だかワクワクしませんか。高校時代、文化祭の準備で遅くまで学校に残っていたときの、あの感じです。

お恥ずかしいことに、わが家は週末も家でダラダラ仕事をすることが多いのですが、自宅から歩いて行けることもあり、先々週と先週、2週連続でイベントを楽しんできました。特に先々週は「下町夕涼み」というテーマで、屋台がたくさん立ち並び、盆踊りや寄席、映画上映会などのイベントが開催されていたので、園内は浴衣姿の人たちでにぎわっていました。うってかわって先週末は、イベントの規模が縮小されていた分、入場者は少なかったのですが、おかげで展示物である古い建物をじっくりと堪能することができました。

映画『千と千尋の神隠し』で有名になった子宝湯や二・二六事件の現場となった高橋是清邸、戦禍を免れた昭和初期の商店など、いずれも興味深いものばかり。高橋是清邸の一階は食堂になっていて、庭を眺めながら軽食や甘味を楽しむことができます。建築に興味のある人には、ル・コルビュジェに師事した建築家、前川國男の自邸や、モダニズム建築の主導者、堀口捨己が設計した小出邸などがオススメです。

でも、わが家のお気に入りは、江戸時代に建てられた茅葺き屋根の農家です。玄関を入ると広い土間があり、薪でごはんを炊いたときの懐かしい匂いがします。靴を脱いで家に上がることもできるので、ほぼ貸し切り状態だった先週末は、夜風が気持ちよく吹き抜ける縁側や座敷で親子三人、ゆっくりと夕涼みを楽しみました。

座敷童がでた!

Written by

記事を書いた人

とと

大学卒業後、数年のサラリーマン生活を経て、フリーランス翻訳者に。技術系から出版物と、幅広い分野で高い評価を得ている。趣味は音楽。ただいま子育て奮闘中。

END