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真夏のお茶会

みなみ

通訳・翻訳者リレーブログ

 この日曜日は、オークランド日本人会主催のJapan Dayというイベントが開催されました。大きな会場の屋外ではマグロ解体ショーやたこ焼き、焼きそば、ラーメンなどの屋台がたくさん出店。屋内では華道、少林寺、競技カルタ、書道など、日本文化にまつわるブースのほか、日本食や着物などの販売もありました。オークランド在住日本人はもちろん、日本に関心のある人々が詰めかける、1年に1回の大イベントです。
 といっても私は出し物はほとんど見ることができず。なぜなら、茶道の出し物にスタッフとして参加していたからです。お茶のお稽古は、日本にいたころやっていたのですが、昨年、知り合いから紹介していただき、再び通い始めるようになったのです。
 今回の出し物は、チケットを買ってくれたお客様12人にお薄をお出しする、というイベントで、30分ごとにお茶を点てるために、交代で亭主(お茶を点てる人)、半東(亭主の補助役)、お運び(お菓子、お茶を配る役)を務めました。
 お運びは、何人かで運んでいけばいいだけなので、しずしずと普段のように急ぎ足にならないように気をつけさえいれば、そんなに緊張しないのですが、半東、ましてや亭主の時は、まだまだ半人前の私はかなりどきどきしました。一番緊張したのは、正座をずっとした後に、ちゃんと立てるか。案の定、半東で立ち上げる時によろめいてしまったのでした。
 でも、まったく知らないお客様、しかも5ドルとはいえお金を払ってくださった方々(+たくさんの見学の方々)の前でお手前を披露する、というのは、大変貴重な経験で、いい勉強になりました。
 室内とはいえ、かなり暑くて、着物を1日中着ていたので、お手前がすべて終了して、片付けが終わってからは、もうぐったり。6時からの盆踊り大会はぼんやりながめておりました。ほかの方々は浴衣に着替えて、さっそうと踊っておられましたが、この時間はまだまだ太陽がぎらぎらと降り注ぎ、その中で盆踊りをする気力が起きず。
 お手前の準備のために朝早くから付き合って私と一緒に来ていた娘は、思いっきり満喫していて、なかなか帰りたがりませんでした(なにやら化粧品やら、お菓子などを買い込んでいた模様)が、「もう疲れたー」という私の懇願で、しぶしぶ6時半に帰宅となりました。
 この日の着物は、日本の実家から夏物の着物や帯、小物類を一式送ってもらい、着付けはベテランの方に手伝っていただきました。来年には、自分でさっさと着付けて、お手前も完璧にこなせるよう、また1年、精進したいと思います。あー、楽しかった!!

お手前の様子。娘(左から3番目)は、私が高校時代に家庭科で作った浴衣を着ました。まさか、娘が着ることになる浴衣(人生最初で最後の和裁になるでしょう)をちょうど今の娘の年齢の時に縫っていたとは・・・。

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記事を書いた人

みなみ

英日をメインとする翻訳者。2001年からニュージーランドで生活。家族は、夫(会社員)、娘(小学生)、ウサギ(ロップイヤー)。

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