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学校の宿題がなくなる!?

みなみ

通訳・翻訳者リレーブログ

 水曜日の夜12:00、今日はもう閉店!と思って、「蛍の光」をハミングしながらPCのデスクトップのアイコンを閉じていって、気づきました。今日は水曜日。ブログ、書かなきゃ。
 すみません、EROの用語をいろいろご紹介しようと思っていたのですが、今日はちょっとへろへろ(酔っ払っているんじゃないよ!)なので、別のことを。
 3月に学年始めのInterview(日本でいう個人懇談)が娘の通う中学校であったのですが(NZの学年は夏休み明けの2月から始まって、12月に終了)、そのときに校長先生から話し合うようお達しがあったのが、「宿題をどうするか?」。
 ニュースレターによると、そもそも、校長先生は宿題の効果について疑問に思っていたそう。先生が宿題を準備し、各生徒のチェックをする労力の割に、実は効果が上がっていない、という調査結果がオークランド大学(たしか)から出たそうな。
 そこで、懇談の時に宿題の是非、および内容のあり方について、親からの意見を出してほしい、とのことでした。
 私も、たしかにレポートなんかの宿題は非常に時間がかかって大変そうとは思っていましたが、かといって宿題がなくなるのは困る。なぜなら、日本と違って教科書というものがなく、ノートなんかもまったく持って帰ってこないので、学校でいったい何をやっているのかさっぱり分からない。何が分からないのかも分からない。
 でも、宿題があれば、あ、今は算数はここをやっているんだな、というおおよその目安がつく。
 なので、算数だけでいいから、授業に対応している箇所の宿題がほしい、と答えました。で、後から思ったのですが、これって日本の小学校の「計算ドリルと漢字ドリル」のパターン。やっぱり自分が慣れた形式を求めてしまうのだな、と思ったのでした。
 そして、この懇談会での親の意見収集の結果、宿題は「Retention of the status quo」。つまり、現状維持。やっぱりね。宿題はあるべきでしょう。
 でも、娘が通っていた小学校では、やはり同じ「宿題には効果がない」という調査結果を使って、宿題が撤廃になってしまったそうです。確かに先生はぐっと楽になったでしょうが。
 エイプリルフールではないですよ、ほんとに宿題がない小学校になってしまったそうです。子供たちは大喜びのはず。

 ではHappy Easter! NZは金曜日から4連休、子供たちは2週間の秋休みの始まりです。

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記事を書いた人

みなみ

英日をメインとする翻訳者。2001年からニュージーランドで生活。家族は、夫(会社員)、娘(小学生)、ウサギ(ロップイヤー)。

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