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ジェットスターVSニュージーランド航空

みなみ

通訳・翻訳者リレーブログ

 日本からオークランドに戻ってきました。去年、2月に帰った時は、ものすごく暑くて、思っていたより体にこたえましたが、今回は涼しくて、過ごしやすく、ほっ。今週はずっとからっと晴れてさわやかで、セミがジー ジーとないています。夕食を食べた後でもまだ明るいので、近所をぷらぷらと散歩できて、なんだか得した気分です。
 今回の帰省で利用した航空会社は、Jetstar(ジェットスター)。オーストラリアのカンタス航空の子会社で、低価格が売り物です。去年秋にオークランド−ゴールドコースト間が就航したお陰で、ゴールドコースト−大阪の同日乗り継ぎが可能になりました。
 これまでずっと使っていたAir New Zealand(ニュージーランド航空)の直行便に比べると、大人1人、子供1人で1000ドルぐらい安い感じです(日程によって、もちろん異なりますが)。なぜに低価格かというと、すべてのコストを切り詰めているからです。食事やエンターテイメント、毛布などのサービスはすべてオプション。新幹線のように、機内食をワゴンで売りに来ます(チケット購入時に予約することも可能)。
 離陸時の安全用ビデオ一つとっても、ジェットスターのものはまるでパワーポイントのプレゼンテーションで、いかにもお金がかかっていません。一方のニュージーランド航空は、社内から公募したスタッフのボディペイント(つまり裸です)が売り物のとっても凝ったもの。退屈な安全用ビデオをもっと見てもらおう、というコンセプトで作られており、セリフにもユーモアがあって、見ていて楽しいです。こちらでどうぞ(音がでます! http://www.youtube.com/watch?v=7-Mq9HAE62Y)。そういえば以前、ダニーデンに旅行した時に、このビデオの中に登場している、SMAPの香取君似の男の子がアテンドしていました。
 さらに、人件費も節減しているのでしょうが、ジェットスターのスタッフは日本便であっても日本語が話せないアジア人がほとんど。ニュージーランド航空は、白人や到着地の言語が話せるアジア人が多いのとは対照的です。
 値段以外にも、私がジェットスターを選んだ理由があります。ニュージーランド航空の最近のダイヤ変更が改悪なのです。オークランドを夜11:00ごろに出発して、大阪に朝7時すぎに到着。帰りも午後3時に出発して、オークランドに早朝5時に到着なのです。一方、ジェットスターなら、大阪に夜6時ごろ到着。帰りも夜8時発の便なので、空港で夕食を取ってから乗れるし、オークランドに午後3時に到着と、夫に迎えに来てもらいやすいなど、私の都合としてはベストなのです。
 飛行機自体も、安かろう、汚かろうというわけではなく、シートもきれいで、座り心地は悪くありません。設備もゴージャスではないですが、清潔感があります。さらに、大阪−ゴールドコーストは、オークランドまでよりずっと近く(2時間ぐらい早く着く)、ゴールドコーストの待合も2、3時間なので、軽食を取ったり、本を読んだりしているうちにつぶすことができます。
 もっとも、問題点もあり。遅延は日常茶飯事だし、欠航や変更が多いのです。私と娘の場合、価格が最大の優先事項であり、時間の制約がないので遅れてもしようがないなあ、と覚悟のうえでしたが、仕事や旅行で予定が狂うと大変なこともあるでしょう。私の場合は、「帰りの便が20分遅れる」という変更のメールが事前にきちんと来たし、往復とも時間きっかりに発着しましたが、旅先だったら、メールを確認しないことも多いはず。ましてや欠航にでもなったら、大変です。また、顧客サービスも最低限。旅行好きの夫に言わせると、「旅のロマンがない」。快適性を求めるなら、ニュージーランド航空に軍配があがるでしょう。
 とはいえ、選択肢の幅が広がるというのはありがたいことです。私の場合は価格とその他の条件を鑑みて、次回もジェットスターを使う予定です。
 ちなみに、ジェットスターの日本語サイトはこちら(http://www.jetstar.com/jp/ja/index.aspx)。行き先と日付を入れると、その日の値段が分かります。ちょっと日本語が不思議なところがあったりするので(翻訳が突貫作業だったのかな?)、英語の方がわかりやすいかも、です。

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記事を書いた人

みなみ

英日をメインとする翻訳者。2001年からニュージーランドで生活。家族は、夫(会社員)、娘(小学生)、ウサギ(ロップイヤー)。

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