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プリクラ開眼 ー2

ガットパルド(gattopardo)

通訳・翻訳者リレーブログ

全部で10ショット、撮影が終了すると、もうゼーゼー息が切れてしまった。
が、お人形ちゃんのほうはウキウキと弾んだ声で「さあ、次はラクガキ!」と、機械外側のラクガキコーナーへ移動。
またもや悪夢の「案内画面」が。しかし、今度は時間制限がないようなので、ひと安心。
「今撮った写真の中から、ラクガキを入れたいものを6枚まで選んで下さい」「印刷する大きさを選んで下さい」・・・フムフム、このへんまでは楽勝で通訳できる。
次。上下二分割された画面の上部に写真、下部に「ラクガキ用パーツ見本」がドドドッと表示された。こ・これはすごい・・・ひたすら感嘆。お花の柄だのアラベスク文様だの星だのハートだのが、おのおの数パターンずつ図案化され、それにペン先でタッチするだけで、画面上の写真の周囲にその文様で「デコレーション」できる仕組み。色も大きさも選べるし、入力する数に制限もないし。一旦ラクガキしてみて気に入らなければ「消しゴム」なる消去機能まである。
パソコンのワープロソフトよろしく、無限とも思えるおびただしい種類の字体で文字入れも可能。おそるおそる、ブルーの文字で「2005年・東京」なんて、月並みなキャプションをフランス語で並べてみると、ホントにその通り写真上に入力されるのでなんだかはしゃいでしまう。しかし、チラと隣の彼女の作業を盗み見ると、あっぱれ想像力が天井知らずの14歳、「キスキスキス、ビズー、ダイスキ、真夏!!!」とか、日仏混合語で、黄緑の縞模様の文字なんかで書き込んでいる。またもや、脳の柔軟性が後退し始めた自分を実感・・・。
仕上がった写真をスタバでコーヒー(彼女はフラプッチーノ)飲みながら眺めて、「すごいね、最近はこんなこと、たった400円で楽しめるんだ・・・」と呟くと、「あの機械はアタシが知る限り最新型だよ。10年前とくらべて、すごくいろんなことができるようになってる。」と、プリクラ・エキスパートの弁。1枚を切り取って手帳に貼り付けながら「あ〜あ、フランスにもプリクラがあればいいのになあ〜。」と、ばら色のほっぺをしてのたもうた。きっと学校で友だちに「日本にはこんなものがあるのよ!」と、自慢げに見せているにちがいない。
そう言われれば確かに、パリにもミラノにももはや「カラオケ」は存在するけど、プリクラは見たことないもんね。
ちなみに「お肌ツヤツヤモード」で撮影したワタシの顔は、ほんとにツヤツヤでした。どういうライトを当てていたのやら・・・??
こちらも負けじとアドレス帳の表紙に貼り付けました。2005年夏の、初体験なり。

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ガットパルド(gattopardo)

伊・仏・英語通翻訳、ナレーション、講師など、幅広い分野において活動中のパワフルウーマン。著書も多数。毎年バカンスはヨーロッパで!

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