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大きく深呼吸をしよう

パンの笛

通訳・翻訳者リレーブログ

 ここ2週間ほど、私の頭の中でのテーマソングはずばり、ハチャトゥリアンの「剣の舞」。最近買ったパーカッション・ユニットのCDに収録されていたから、というのも理由の一つですが、それに加えて、目の回るような忙しさが何と言ってもその最大の理由。依頼をいただけるときというのは重なるもので、しかもそういうときに限って、得意なものや、前々からやりたいと思っていた仕事だったりするのです。そうすると、是非やりたい!とぎりぎりまで請けてしまう。そして、請けたからには、当たり前だけど、やっつけ仕事をするわけには絶対にいかない。その結果、いかに効率よく、でも確実に仕事を仕上げ、いかに仕事以外の事柄を手短に済ませるか、ということに向けて神経が研ぎ澄まされてくる。仕事以外のときでも、頭はフル回転。「○時までこの仕事をしたら、一旦手を止めて、息子がその頃に帰宅するから、おやつを食べさせている間に夕食の下ごしらえをして、お稽古に息子が出かけたら帰ってくるまではあっちの仕事をして、○時になったら△さんにメールを書いて…」と正に分刻み。くるくると用事を済ませて回っている間は、「剣の舞」のリズムがぴったりなのです。でも、慌てる乞食はもらいが少ないとはよく言ったものです。どうも焦っている感覚が強いものだから、仕事以外の細かいことに神経が回らなくなってしまっているのです。先日などは、友人の子供を預かる約束をしている日を一日前倒しで思い込んでいて、その子供たちを我が家に連れてきてしまったり(傍から見たらほとんど誘拐犯ですね)、今日などは海外に発送する小包に記載する住所をきちんと持たずに家を出てしまって、結局住所を確認して再度出直す破目に陥ったり…。その都度、自分の犯したミスを知って、愕然としてしまいます。普段なら絶対にしないようなミスを、こんなに続けてしてしまうなんて…。急がば回れ、を呪文のように唱えて、何をするにもまずは一つ大きく深呼吸をしてからとりかかるようにしなくっちゃ。来週はもう少し落ち着いた私をお見せできますように。

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記事を書いた人

パンの笛

幼少時に英国に滞在。数年の会社勤めを経て、出産後の仕事復帰を機に翻訳を本格的に学習。現在はフリーランスの在宅翻訳者。お酒好きで人好き、おしゃべり好きの一児の母。

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