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ゆく年、くる年

仙人

通訳・翻訳者リレーブログ

年末! このクリスマスが終わってお正月までの慌しさは、結構好き。で、京都の実家にいつも早めに姉妹が集まり(母の実家でもあり、つまりスーパー女系家族で、ずっと婿養子、いとこまでほとんど女性!)お正月用の買い物をしたり、女性陣でおせち料理を作る——という時節に適した話題だって、私にはできるわ、というところを強調するつもりが、なんだか今年は仕事の年末進行であたふた。実家でも、おせち飾り用に、近くの京都御所から松の枝を折り、いえ、あの、松葉を少しだけ頂戴するにも、迎賓館ができてから警備が厳しくて、大変らしく……。
かわりにがらっと変わって、年末特番でやっていたロックの歴史50年に関連して、今年を締めくくることに。
中学に入るまで、まったく英語と接点がなく、普通の公立中学・高校に通っていた私が、英語に関わる仕事をするようになったきっかけのひとつは、きっとロックです。fandangoという言葉の意味を知ったり、through thick and thinなんていう熟語がずっと頭にインプットされていたり(さて、誰の曲の歌詞で登場したでしょう?)。高校の頃は、安い輸入版を買うと歌詞カードがないので、バンドでコピーするため、ひたすら歌詞のききとりをしていました。
そしてあの頃からなんと長い年月が経ってしまったのかに愕然とするわけです。4年ぐらい前、まだ会社勤めの頃、新入社員の面接をしていると1980年12月9日生まれの子がいて、えっ、ジョン・レノンが死んだ後に生まれた子が、人間として存在してる(いえ、つまり社会人になろうとしている)? とショックを受けました。偉大なロックスターの死んだ年齢を超えるときは常に感慨があるもので、プレスリーの死んだ歳になったときは、ダンキン・ドーナツでチョコがけのドーナツを食べました(なんとなくミスター・ドーナツより正しい気がした)。今年の感慨はジョン・レノンが死んだときのオノ・ヨーコさんの年齢を超えていたことに気づいたことでした。
今年は、レッド・ツェッペリンを大声で歌いながら、去り行く一年に思いをはせるつもり。煩悩とか、吹っ飛びそうだと思いません? 戌年を迎えるのにあたって、やっぱり”Black Dog”だよなぁ。

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記事を書いた人

仙人

大学在学中に通訳者としての活動を開始。卒業後は、外資系消費財メーカーのマーケティング分野でキャリアアップ。その後、外資系企業のトップまでキャリアを極めた後、現在は、フリーランス翻訳者として活躍中。趣味は、「筋肉を大きくすることと読書」

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