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感謝祭

Hubbub from the Hub

通訳・翻訳者リレーブログ

先週末は感謝祭でした。アメリカでは11月の第4木曜日が毎年感謝祭として祝われます。「新しい開拓地(アメリカ)での食の実りを感謝する日」とされていますが、原住民にとっては自分たちの土地が奪われた歴史にも通じ、ややいわく付きの日でもあります。

こちらでは大抵木曜日から日曜日までが会社や学校の休みとなり、帰省が行われます。その為、水曜日の午後となると、授業の出席率は低下し、会社の早退率は上昇するとか… 私は特に予定も無く(感謝祭を祝う理由も無く…)、一人さびしく、論文の執筆でもしながら過ごそうかと考えていましたが、友達の親戚がニューハンプシャーでパーティーをするとのことで、2泊3日で行ってまいりました。

水曜日の午後に車で移動し、金曜日まで滞在しました。木曜日の午後に19名の親戚を招いての食事が行われました。それぞれの家庭が担当の食事を持ち寄るスタイルで、友人の家族の担当はデザート。一緒にアップルパイを作ったり、チョコレートのコーティングをしたパンプキンパイを作ったり、水曜日の夜はキッチンで格闘しました。アメリカ人20人の胃を満たす量のデザートを作るのは大変ですが、ワイワイと楽しく感謝祭前夜を過ごしました。

当日は七面鳥やクランベリーなど、典型的な感謝祭の料理を沢山食べ、食事の後はゲームをしたり、おしゃべりに花を咲かせたり…(小さな子供たちは雪合戦をしていましたが) 夜遅くまで楽しみました。

しかし木曜日の食事は、数百年前と違ってすっかり商業化された感謝祭のしきたりでは、まだまだ通過地点。翌日(金曜日)の朝はBlack Fridayと呼ばれるクリスマス商戦の初日となります。お店によっては朝4時(場合によっては深夜0時)に開店し、先着の数十名には特別の割引クーポンが配られるなど、一大イベントです。私も数年前に友人に連れられて5時にデパートで列を作りました。結局手にしたクーポンは、彼女が購入した洋服に使われてしまいましたが… 今年はそんな無謀なことはせずに、ボストンに戻ってから昼間に街中を歩く程度でした。

最近ではオンラインでの買い物が増え、Cyber Mondayという言葉もあります。金曜日の朝に買いきれなかったものを、週末が明けた月曜日になってオンラインで買うとか。なぜ週末のうちに買わないかって? 週末はゆっくりして、休み気分が抜けきらないまま出勤したオフィスで、上司の目を盗みながらオンラインショッピングをするからです。

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Hubbub from the Hub

幼い頃から英語に触れ、大学在学中よりフリーランス会議通訳者として活躍、現在は米国大学院に籍を置き、研究生活と通訳の二束のわらじをはいている。

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