INTERPRETATION

第34回 Stitch

木内 裕也

Bazinga!

 Stitchと聞くと、裁縫を思い浮かべる人が多いと思いますが、それ以外の意味があるのをご存知ですか? ここ数年、日本ではジョギングブームのようですが、あまりトレーニングをせずにいきなり走ったりすると、横っ腹が痛くなったことがありませんか? これがStitchです。I got a stich. I need to slow down.(横っ腹が痛くなったから、少しゆっくり走る)という風に使えます。

 痛みを外国語で説明するのは難しいもの。Painというと、鋭い(Sharp)な場合が多いですが、Acheといえば、鈍い(Dull)なものが多いです。病院にいくと、On the scale from one to ten, how much does it hurt?と聞かれることも。痛みの程度を、1から10の数字で表してくれ、というものです。日本では腹痛=Stomachacheと学びがちですが、Stomachは「胃」ですから、正式には胃痛です。下腹部が痛いのであれば、それはAbdominal painです。子供たちはTummy acheといったりもします。

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木内 裕也

フリーランス会議・放送通訳者。長野オリンピックでの語学ボランティア経験をきっかけに通訳者を目指す。大学2年次に同時通訳デビュー、卒業後はフリーランス会議・放送通訳者として活躍。上智大学にて通訳講座の教鞭を執った後、ミシガン州立大学(MSU)にて研究の傍らMSU学部レベルの授業を担当、2009年5月に博士号を取得。翻訳書籍に、「24時間全部幸福にしよう」、「今日を始める160の名言」、「組織を救うモティベイター・マネジメント」、「マイ・ドリーム- バラク・オバマ自伝」がある。アメリカサッカープロリーグ審判員、救急救命士資格保持。

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