INTERPRETATION

第15回 ラグビーW杯スペシャル、第2弾! 

グリーン裕美

ビジネス翻訳・通訳で役立つ表現を学ぼう!

みなさん、こんにちは。ラグビー・ワールドカップで日本が最終戦の勝利をあげた英国グロスターからお届けしています。世界各地から日本を応援する人々が大勢集まり、11日のグロスター・スタジアムには「ニッポン、チャチャチャ」という大歓声と手拍子が響き渡りました。

ラグビーの歴史を塗り替えた日本代表チームに敬意を表して、今回もラグビーW杯スペシャルとしてスポーツ用語を取り上げます。

まず12日付のBBCスポーツニュースの小見出しにはこう書かれています。

Japan made unwelcome history as the first team to exit the World Cup having won three matches after they beat the United States.

make historyは「歴史に残るようなことをする」という意味でふつう偉業に対して使われますが、今回の日本代表チームは1次リーグで3勝しながらも敗退というunwelcomeな歴史を残した、ということ。unwelcomeには「こういう歴史を残したかったわけではないでしょうが」というニュアンスが感じられます。

また次のようにも書かれています。

Japan are the first non-tier-one team to win three matches at a single Rugby World Cup.

世界のラグビー・チームはティア(階層)に分かれていますが、第1層に属する強豪10カ国に入っていないチームがラグビーW杯の一大会で3勝するのは初めてだ、ということでこれも歴史を塗り替えたことになります。

ところで「試合」を意味する英語は上記のmatchの他、 gameやfixtureもあります。一般的にはイギリス発のスポーツ(サッカー、ラグビー、クリケット、テニスなど)にはmatchが使われ、アメリカ発のスポーツ(野球、アメフト、バスケットなど)にはgameが使われるそうです。ただテニスでは得点制度でgameやmatchが使われるのでもう少しややこしいですね。またfixtureは公式試合、friendly matchは親善試合。

最後にラグビーの精神、One for All, All for Oneを紹介します。「一人は皆のため、皆は一人のため」という基本精神のもとチームプレイを尊重しています。得点を稼いだ選手にスポットライトが当たりがちですが、控えの選手まで含めて皆の貢献があってこその結果だということを忘れないようにしたいです。

以上、短めですがお役に立てば幸いです。

余談ではありますが、グロスターのラグビーの試合観戦で日本が最初のトライを決めたときに私がテレビに映りました。その時の映像がこちらです。

NHKにも映っていたそうです。

周囲は数百人全員日本人、ゴールラインのすぐ真後ろだったので、迫力たっぷりで大喜びしました。

今度は2019年に向けて頑張れニッポン!

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記事を書いた人

グリーン裕美

外大英米語学科卒。日本で英語講師をした後、結婚を機に1997年渡英。
英国では、フリーランス翻訳・通訳、教育に従事。
ロンドン・メトロポリタン大学大学院通訳修士課程非常勤講師。
元バース大学大学院翻訳通訳修士課程非常勤講師。
英国翻訳通訳協会(ITI)正会員(会議通訳・ビジネス通訳・翻訳)。
2018年ITI通訳認定試験で最優秀賞を受賞。
グリンズ・アカデミー運営。二児の母。
国際会議(UN、EU、OECD、TICADなど)、法廷、ビジネス会議、放送通訳(BBC News Japanの動画ニュース)などの通訳以外に、 翻訳では、ビジネスマネジメント論を説いたロングセラー『ゴールは偶然の産物ではない』、『GMの言い分』、『市場原理主義の害毒』などの出版翻訳も手がけている。 また『ロングマン英和辞典』『コウビルト英英和辞典』『Oxford Essential Dictionary』など数々の辞書編纂・翻訳、教材制作の経験もあり。
向上心の高い人々に出会い、共に学び、互いに刺激しあうことに大きな喜びを感じる。 グローバル社会の発展とは何かを考え、それに貢献できるように努めている。
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