INTERPRETATION

Vol.1 ノ・シンキョンさん 「 韓英通訳 」

ハイキャリア編集部

多言語通訳者・翻訳者インタビュー

ノ・シンキョンさん
Junkyoung Roh Chungnam National University英文学科在学中に、韓国国防研究所にて通訳の仕事を開始。2000年渡豪、ウェスティンシドニーホテルに通訳者として勤務。同時に複数の企業にて通訳経験を積む。2002年University of South AustraliaにてM.B.Aを取得。結婚を機に来日、現在はフリーランス韓英通訳者として活躍中。

通訳になったきっかけを教えて下さい。
大学近くの国防研究所で、韓国中国政府が新しい飛行機を開発するプロジェクトがスタートし、通訳を募集していたんです。教授の推薦でお仕事を頂いたんですが、本当にラッキーでした。学生で時間がたくさんあったということで選ばれたんじゃないかと思っています(笑)。採用後は大学を1年休学し、フルタイムで働きました。
初めて通訳としてお仕事をご経験されて、いかがでしたか?
大変貴重な経験をさせて頂きました。今まで英語を専門に勉強してきたものの、実際に仕事として使うことがなく、知識不足でもありました。いろんなことを吸収できたと思っています。「ただ訳す」作業だけではなく、プロジェクトに直接関わることができたことも嬉しかったです。
もともと語学はお得意だったんですか?
父が軍人で、軍隊の中にも外国人が多かったので、幼い頃から英語に触れる機会は多かったと思います。高校ではドイツ語を勉強しました。現在、自信を持って「できます」と言えるのは、韓国語と英語です。日本語はまだまだ勉強中です。順番で言うと、韓国語→英語→日本語→ドイツ語→フランス語でしょうか。フランス語は読んで分かるというレベルで、通訳をするまでには至りませんが(笑)。
韓国で通訳者になるには、どういう道がありますか?
韓国外国語大学という有名な大学があります。非常に難関で、英語学科は1年に10人ぐらいしか入学できません。大学院では、韓国語、英語の他に日本語、フランス語が必須で、3カ国語できるようにならないと卒業できないんですよ! 実際に卒業するのは1年に3人程度だと聞いています。
オーストラリアでも通訳をご経験されたそうですね。
そうなんです。韓国語、英語だったんですが、日本からのお客様も多く、当時ほとんど日本語が話せなかったにも関わらず、私が通訳を担当することになったんです。現地に日本語を話せるスタッフがいなかったこと、韓国人と日本人は外見が似ているからという理由なんですが(笑)。
来日されてからはどのようなスケジュールですか?
正直なところ、日本でも通訳をするとは思っていませんでした。日本の状況も把握していないし、当面は日本語学習の時間にあてようと考えていたんですが、外資系ファッション企業、テーマパーク関係などでお仕事をさせて頂きました。現在、通訳の仕事は週1ペースで、それ以外に週に3回東京韓国学校で教えています。英語韓国語の通訳となると、かなり大きなカンファレンスになるので、なかなか機会はありませんね。
スキルアップの秘訣を教えて下さい。
毎日オーストラリアの国営放送を最低2時間は聴いています。その後、インターネットでERP関係やマーケット情報をクリッピングします。日本語の通訳も将来できればと考えているので、毎日NHKニュースを見て勉強しています。
通訳者としての強みはどこにあると思いますか?
オーストラリアでM.B.Aを取得したんですが、そのお陰でビジネスに対する理解が深まったと感じています。通訳する時も、自分でちゃんと内容を理解して訳せるのが強みです。
日本語はいつ頃から勉強されているんですか。
1 年前からです。日本に住んでいることもあって、自然に吸収できる部分もあります。韓国語と日本語は非常に似ているので、覚えやすいですね。日本のテレビ番組、歌、映画は面白いので、その影響もあるかもしれません(笑)。「鉄道員(ぽっぽや)」は何度も観ていますし、「となりのトトロ」も大好きです!
今後のプランについて教えて下さい。
しばらく日本にいると思います。通訳に関しては、日英韓の3カ国語で仕事ができるようにしたいです。
今年秋から、一橋大学の博士課程で韓国・日本の企業文化について研究します。PHD取得後は、研究者になる道もあるかなと考えています。大学でも教えてみたいですし、私にできることがあれば、何でもチャレンジしてみたいです。
編集後記
日本語を勉強し始めてまだ1年とはとても思えない程流暢な日本語に驚きました。語学センス、でしょうか!
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