INTERPRETATION

第350回 「~に詳しく説明する」

柴原早苗

すぐ使える英語表現

bring … up to speed ~に詳しく説明する
Could you please bring us up to speed on the latest information? (最新情報を私に詳しく説明していただけますか?)

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「~に詳しく説明する」を英語でbring … up to speedと言います。up to speedは「全速力で」という意味。bringを付けることで「速い速度で状況説明をしてもらいたい」というニュアンスが伝わってきます。なお、bringの代わりにgetを使うこともできます。ちなみにspeedの語源は古英語のspedで「成功、繁栄」のこと。そこから「幸運」と意味が転じ、「迅速」という現在の語義になりました。

一方、velocityも「速さ」という意味ですが、こちらは「方向性を持った速度」のこと。主に無生物の速さにおいて使われます。the velocity of lightであれば「光の速度」、the velocity of a trainなら「電車の速度」です。speedの方は人間・物どちらにも使用可能です。なお、同じ「速さ」でもrapidityやquicknessは規模の小さな動きに対して使います。

ところで「スピード」と聞いて私が思い出すのは幼少期に夢中になったトランプ遊び。「いっせーのせっ!!」の掛け声でどんどん出していく、あの速さを競うゲームです。あれでどれだけカードを折ったことか(笑)。折り目の付いた札が目印となり、その後のババ抜きでは有利になったのでした。

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記事を書いた人

柴原早苗

放送通訳者、獨協大学および通訳スクール講師。上智大学卒業。ロンドン大学LSEにて修士号取得。英国BBCワールド勤務を経て現在は国際会議同時通訳およびCNNや民放各局で放送通訳業に従事。2024年米大統領選では大統領討論会、トランプ氏勝利宣言、ハリス氏敗北宣言、トランプ大統領就任式などの同時通訳を務めた。NHK「ニュースで英語術」ウェブサイトの日本語訳・解説担当を経て、現在は法人研修や各種コラム執筆にも従事。

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