INTERPRETATION

第23回  「歩きスマホ」って英語で何と言う?

グリーン裕美

国際舞台で役立つ知識・表現を学ぼう!

皆さん、こんにちは。最近どこの国に行っても「歩きスマホ」をしている人を見かけます。(というか、私自身も歩きスマホしているところを知り合いに声をかけられてビクッとしたことがありますが……苦笑)
では、「歩きスマホ」って英語で何と言うのでしょう?

「彼が歩きスマホしているのを目撃した」
I saw him using his mobile phone while walking.
で十分通じますが、「スマホにかじりついている」くらいのニュアンスを出そうと思うと
When I saw him walking in the street, his eyes were glued to his smartphone screen.
とも言えますね。

スマホに夢中になって周囲に迷惑をかけたり、事故につながったりするケースは多くの国で問題視されています。ドイツでは2015年に「若者用語大賞」で「Smombie(スモンビー)」が選ばれました。Smartphone(スマホ)とZombie(ゾンビ)を組み合わせた造語です。

2019年7月4日付のThe Economist誌では韓国のスマホ中毒 (smartphone addiction) が取り上げられているますが、ここでもsmombieという言葉が紹介されています(参照記事)。

韓国では歩きスマホが原因での事故が年間370件にも及ぶとのこと。そこで、
「韓国政府が歩きスマホ対策に乗り出しました」
The South Korean government launched an initiative to fight against “smombie”.

最初は「安全のため上を見ましょう」のようなステッカーを配布したようですが、ほとんど効果がなかったとのこと。そして次に試みた対策法は
They began to trial floor-level traffic lights in smombie hotspots in central Seaul.
つまり、「ソウル中心部の歩きスマホが多い地域で地面埋め込み型の信号を試験導入した」そうです。こちらのほうが効果があったようで、他の都市にも導入が広がっているとか。

今後、東京やロンドンも含めて、他の国々でも地面埋め込み式の信号が普及するかもしれませんね。けれども、その前に歩きスマホで事故を起こさないよう気を付けましょう!

2019年7月14日

【グリンズアカデミー 夏季集中講座のお知らせ】

私、グリーン裕美が個人で運営しているグリンズアカデミーでは8月上旬から6週間、週2回の夏季集中講座を開催します。

今回は、逐次通訳のノートテーキングに特化した内容となっています。「通訳は逐次に始まり逐次に終わる」と言われます。ふつう初めての通訳では一文ずつの逐次、慣れてきたらウィスパリングなど、同時通訳を始める人も多いことでしょう。

でも、同時通訳が最難関というわけではありません。それより難しいと言われるのが5~6分以上のロング逐次です。

「そんな長い話を逐次通訳することはない!」と思われるかもしれませんが、EUやUNの認定通訳者になるための試験では、このロング逐次をする必要があり、ロンドンメトロポリタン大学院での学期末試験にも6分の逐次通訳が含まれます。

「そんなのムリ!! だって、ふだん、1分以上話されたらもう『あれ?このメモ何?』状態だから…」と思うかもしれません。

けれどもスピーチをしっかり聞いて分析し体系的なメモを残すと、かなり長くても正確に逐次通訳できるようになります。分析力や記憶力が増すので、このスキルは1分程度の逐次通訳や同時通訳にも役に立ちます。グリンズアカデミーの夏季講座では、スピーチの分析の仕方、概念の記号化などを取り上げます。
次の繁忙期までに確実にスキルアップしたい方! この夏、一緒にノートテーキングの手法を学びませんか?

お問い合わせはgrinsacademy@gmail.comまで。講座案内をお送りします。継続生対象の本科2は満席となりましたが、新規生対象の本科1のクラスであと数名募集しています。

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記事を書いた人

グリーン裕美

外大英米語学科卒。日本で英語講師をした後、結婚を機に1997年渡英。
英国では、フリーランス翻訳・通訳、教育に従事。
ロンドン・メトロポリタン大学大学院通訳修士課程非常勤講師。
元バース大学大学院翻訳通訳修士課程非常勤講師。
英国翻訳通訳協会(ITI)正会員(会議通訳・ビジネス通訳・翻訳)。
2018年ITI通訳認定試験で最優秀賞を受賞。
グリンズ・アカデミー運営。二児の母。
国際会議(UN、EU、OECD、TICADなど)、法廷、ビジネス会議、放送通訳(BBC News Japanの動画ニュース)などの通訳以外に、 翻訳では、ビジネスマネジメント論を説いたロングセラー『ゴールは偶然の産物ではない』、『GMの言い分』、『市場原理主義の害毒』などの出版翻訳も手がけている。 また『ロングマン英和辞典』『コウビルト英英和辞典』『Oxford Essential Dictionary』など数々の辞書編纂・翻訳、教材制作の経験もあり。
向上心の高い人々に出会い、共に学び、互いに刺激しあうことに大きな喜びを感じる。 グローバル社会の発展とは何かを考え、それに貢献できるように努めている。
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