TRANSLATION

Tradosとぼくとアップデート

すみす

Tradosとぼくと東京タワー

みなさま

いつも本ブログをご覧くださりありがとうございます。

本日はTradosのバージョンについて簡単に触れていきたいと思います。(今回の分野は私の知識不足な点が多いため、誤った情報が含まれているかもしれません・・・)

さて、先月Trados2021がリリースされたということで、インターネット上でもTradosに関する話題が活発になってきております。本ブログでも最新の話題をキャッチアップできればと思いますが、しばらくはアップデートする予定もないため、2021に触れるのはまだまだ先のことになりそうです。今のところ、弊社ではTrados2017をメインで使用しています。個人的には使い勝手がいいので、このまま2017を使い続けてもいいのですが、どこかのタイミングでバージョンアップも検討しなければいけないと考えています。

Tradosのバージョンは翻訳者さんや翻訳会社でも様々だと思います。導入した当時のバージョンを使い続ける方や常に最新バージョンにアップデートし続ける方など個人個人の使い勝手や興味でバージョンを選んでいるかと思います。Trados Studio以降のバージョンであれば、基本的に互換性はあるため、細かな仕様の違いだけで、あまり大きな問題は起きないかと思います。(エラーに関して言えば、各バージョンでエラーの対処方法が異なる場合もあると思いますので、その際は翻訳者さんがどのバージョンを使っているか確認する必要も出てきます)

一方で、Trados Studio以前のTrados(例えば、Trados2007)などはStudioとの互換性がないため、かなり厄介な相手となります。弊社でも昔使っていた2007のアカウントが残っているものの、ほとんど使用はされず、ほこりをかぶっている状況です。私が入社する以前に使用されていたソフトなので、私自身もほとんど使ったことがありません。ただ、以前とある会社様よりTrados2007指定での依頼が来たことがありました。塩漬けになっていたTrados2007アカウントを掘り起こして、弊社では使えるようになったのですが、Trados2007を使用できる翻訳者さんを見つけることができず、結局その案件は辞退させていただくこととなりました。

Tradosとは異なる話ですが、数年前に「PC-98」と呼ばれる1980年代のPCが21世紀の現在でも現役で使用されているというニュースを見かけました。記事を読んでみると、当時の生産ラインで使用されていた「PC-98」環境のソフトウェアが更新されることなく使い続けられ、新たにシステムを構築するよりも既存のPCを使い続けるほうが安心かつ安上がりとなるそうです。

話があっちこっちに行ってしまいましたが、数年単位でどんどんシステムが変わっていく世の中ですので、定期的に現在地点と最新地点の差異を見直して、ソフトウェアだけでなく使用者も情報をアップデートし、気づいたら時代に取り残されていたなんて事態にならないよう気を付けたいと思います。

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記事を書いた人

すみす

埼玉大学大学院人文社会科学研究科を卒業後、翻訳コーディネーターとしてテンナイン・コミュニケーションに入社。大学院ではドイツ文学を専攻し、文献学の観点からカフカを研究。
現在は翻訳コーディネーターとしてTradosに悪戦苦闘中。
趣味はヨーロッパ作品を中心に読書と映画鑑賞。ときどきジャズと短歌。

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