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通訳者のための現場で役立つ同時通訳機材講座

第31話 大阪の現場より

みなさん、こんにちは。
第31話では大阪の現場レポートをお送りします。
今回ご登場いただくくのは、マイヤーズ若菜さん(左)藤 珠恵さんです。

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マイヤーズさんは、大阪在住の通訳者で通訳学校の講師もされています。
ハイキャリアの本ページを生徒さんへの教材として使用していただいているそうです。
通訳ユニット使い方や、マイクとの距離感なども参考になるとのことでした。

マイヤーズさん、ご活用いただきありがとうございます。

今回はDISの同時通訳システムにて運用いたしました。

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DIS(デンマークの同時通訳システム)は通訳ユニットが小さいため、テーブルが広く使える利点があります。
テンナインでは通訳の皆さんが資料を見やすくするため、目安として1000ルクスのLEDを2~3個ブースに設置するようにしております。
また、会場のスクリーンに映し出される映像と手元の資料を交互に見た場合の目の負担を減らす目的のため、手元ランプは明るさが調整できるタイプを採用しています。

最後は現場でのクッションの使用事例です。
テンナインでは、既に導入済みの高反発クッションに、テンナインオリジナルで制作した低反発クッションを2枚併用することで、最高の座り心地を実現しました。
通訳のみなさんに大好評です。

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最近たくさんの会議施設がオープンしておりますが、このような細かい工夫が
通訳者のパフォーマンス向上に役立っていると考えています。

ではまた次回!


第30話 最良の通訳環境への追及

みなさん、こんにちは。
早いもので、このコラムも30話に到達しました。
今回はテンナインが追及する、通訳機材環境への取り組みについて、お伝えします。

通訳環境とは

「通訳者のパフォーマンスを最大限発揮させる環境を作り出すこと」とテンナインでは考えています。

そのためには


  1. 遮断した環境で、ヘッドフォンを通し、確実に発言者の音声を聞けるようにすること。

  2. 会場の音がブース内に聞こえにくくする、遮音性の向上。(遮音性が悪いと、会場の音声を通訳マイクで集音してしまいます。)

  3. 長時間の業務でも、対応可能なように、空調環境の整備。

  4. 資料を読みやすくする、照度を向上させた、手元明かりの設置

  5. 狭い空間を有効活用する、アイテムの充実

それ以外にも、会場など大きさの制約のある、エレベータでも搬入しやいサイズなど
テンナインでは様々な取り組みを行っております。

ではそれらの数々をご紹介しましょう。

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以上、ご紹介でした。
本年で創業15周年を迎えるテンナインコミュニケーションは、
通訳の皆様の、最良の通訳環境を追及してゆくことがお客様への責務と考えております。
これからも様々な取り組みをして参ります。
ご感想やご意見などもお寄せください。

ではまた次回!


第29話 会議用マイクロホンの新製品について

みなさん、こんにちは。

昨日、4月中旬発売の新型マイクロホンを視察してきました。
本製品は有名なaudio-technica社 日本製
型番ATUC-50(有線方式の新型デジタル会議システム)です。

https://www.audio-technica.co.jp/proaudio/list_model.php?categoryId=1020404

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有線方式ということは、マイクとマイクがケーブル(線)で接続されており、
同時通訳音声も無線ではなく有線で届けるので、無線による情報漏えいはありません。

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役員会議室など、秘匿性の高い会議に非常に有効です。
オートマイク(自動ON OFF)も可能です。
マイクのボタンを押さなくても、音声を検知し、マイクが自動でON OFFになります。
一昔前もオートマイクはONになる速度が遅く、音声の頭が欠けることもありましたが、格段に性能が良くなりました。
昨日のテストでは「二千円」のような音声の「二」が欠けることもなく、すばやい反応をします。

また、このマイクシステムの特徴は
1. マイク本体にCHセレクターがあり、通訳音声もイヤホンで聞くことが可能です。
2. 録音機能も装備⇒機器本体にUSBメモリーを接続することで録音が可能です。
3. ブラウザを使用し、PCなどでマイクロホンを個別に動作設定できます。
  発言の多い役員をオート(自動)、その他を任意でON,OFFする機能など多彩です。
4. 音がいいです。みなさんも機会があれば、ぜひ試聴してみてください。

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これからも通訳のみなさんが、よい環境で、よいパフォーマンスが発揮できるように、
最新情報を発信していきます。
テンナイン・コミュニケーションでは、コンサルや販売なども承りますので是非ご相談ください。
以上29話でした。
次回もお楽しみに!

【お問い合わせ先】
株式会社テンナイン・コミュニケーション
機材担当 吉岡 余真人
TEL:03-3433-1090
Email:yoshioka@ten-nine.co.jp


    


第28話 近未来の同時通訳システムのその後

みなさん、こんにちは
第28話では、前号でご紹介した、Wifi試験運用の報告をいたします。
テストは写真の通り、Wifiのルーター(アンテナ)をこのように設置しました。

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エンジニアが電波を監視し、約100名の関係者に日本語の音声を届けました。

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この通り、CH-1で日本語が流れています。

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試験は無事終了しましたが、課題として、

1.アンテナ(ルーター)の設置個所、安定した電波を送るための周波数の設定
2.参加者が円滑にWifiにアクセスするためのダウンロードの事前告知の問題
3.アクセスの際の課金の問題など

今後、クリアにしなければならないことが、まだまだあります。

ちなみに今回のイベントですが、スタンド後方にブースを設置したため、天井の空が良く見えます。

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通訳のみなさんに非常に好評です。
写真を撮る通訳さんもいらっしゃいました。ではまた次回!



第27話 近未来の同時通訳システム

みなさん、こんにちは。
お久しぶりです。

今回は次世代の同通機材の運用方法について、お伝えしたいと思います。
皆さんもご承知の通り、同通機材の現場では毎回通訳レシーバーの紛失に悩まされています。
持ち帰らないように司会からのアナウンスや会場スクリーンでの案内など、
受付にて管理する方法など、様々な防止策を行ってきました。
また、近年、赤外線のワイヤレスマイクの普及で、赤外線同時通訳システムが
マイクとの干渉で使用できず、パナガイドのFM方式も同様、ここ20年来、新方式の登場はありませんでした。

しかしテンナインコミュニケーションでは、

株式会社ソニックインスツルメンツ 
sonic-instruments.com

株式会社メディアプラス 
http://www.mediaplus.co.jp/

2社のご協力により、会場内にWifiスポットを設け、通訳音声を限られたエリアに配信するシステムの、実用化に向けた試験を開始します。
このシステムは米国 Williams Sound社が開発した、Wi-Fiライブ音声配信システムです。
公共施設での多チャンネルの音声配信サービスを向けに開発されました。

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● App store、Android Marketから無料でダウンロード可能
● 最大56chまで同時配信可能(多言語対応レシーバーとして活用)
● MP3以上の高品質オーディオ音声で通訳音声が聞ける
● 低遅延(およそ60ミリ秒)

使い方は以下の通り、簡単です。

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試験段階ですので導入は未定ですが、このシステムの導入で受信機の管理業務が軽減されます。
赤外線・FMに次ぐ方式として、活用が期待できます。
テンナインでは今後、実用化に向けての問題を解決するように努力いたします。

では次回!




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プロフィール

吉岡余真人

吉岡 余真人さん
東京オリンピック開催直前 1964年8月に東京葛飾金町にて産声を上げました。専門学校卒業後、稼業の理髪店を経営するが、オリンピックで開催される国際会議にあこがれ、1989年同時通訳機材会社に就職し、東京サミット、APEC大阪、ADB福岡会議の機材運営に携わる。長野オリンピックでは組織委員会にも在籍し、ローザンヌのIOC本部にも出張し、すべての会場の同時通訳機材運用を統括。第107回IOC総会、理事会、メインプレスセンター、選手村、IBC国際放送センタースポーツ調停裁判所、医事委員会などの同時通訳機材運用を統括する。
その後大手通訳会社にて通訳コーディネーターとして勤務し、社内ベンチャーで機材会社を設立。退職後2005年からは舞台を中国に移し、国際会議ディレクターにて活躍。2008年北京オリンピックでは東京五輪の招致記者会見の通訳・機材の運用に携わり中国および東南アジアでの国際会議を運営する。上海・バンコクの通訳会社にも所属し、東南アジアを駆け巡る日々を送る。
2013年に帰国後は25年の経験を生かし、テンナインコミュニケーション会議部にて海外との懸け橋になる。