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仕事を任せるということ

工藤浩美

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私は立場上、社員に仕事を依頼したり、任せることが多いので、「仕事を任せるということ」についてよく考えます。

私は社員に仕事を依頼する時、大体2割ぐらい関与して、後は本人に任せます。その2割とはその仕事の目的だったり、このような成果物を作ってほしいということを伝えます。本人が目的を理解して、考え方や目指す方向が同じであれば、後はどのように仕事をハンドリングするかは本人に任せます。それがチャンスを与えることだと思います。

仕事を任された本人は、自分で考えて、自分なりに行動し、結果を出そうとします。その時大切なのは、万が一失敗しても、仕事を依頼した人が全責任を取るというスタンスだと思います。自分で責任が取れないような仕事は、他人に任せるべきではないと思っています。

例えば「このファイルはこうして、通訳者にはこう対応して、この人とこの人に電話をして、こういうファックスを送って、こういうメールにはこう対応してください」などなど、このように細かく指示してしまうと、仕事を頼まれた人は、だんだん、ただ言われたことをやるだけ、自分の頭で考えなくなってしまいます。

仕事を任せるということは、時に自分でやってしまうほうが早いと思うこともあります。でも一人でできることは本当に限られています。私は自分で会社を立ち上げてみて、それを痛感しました。

みんなで共有して達成するほうが、遥かに大きな力になるし、可能性があります。

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記事を書いた人

工藤浩美

白百合女子大学国文科卒業後、総合商社勤務。
その後通訳・翻訳エージェントに2社、合計11年間勤務。通訳コーディネーターとしてこれまでに数百件の通訳現場のサポートを行なう。 2001年7月に株式会社テンナイン・コミュニケーションを設立。趣味はシナリオ執筆。

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