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休みなく働きづづけて思うこと

工藤浩美

工藤浩美の東へ西へ

時代は変わり働き方改革が叫ばれています。テンナインでも業務を標準化し、残業時間を減らす取り組みを行っています。

 しかし私の仕事人生を振り返ってみたら、働き方改革とは程遠い労働時間でした。22歳で大学を卒業して数十年ずっとフルタイムで働いてきました。2回の転職を経て38歳で起業して今年で19年目です。考えてみたらその間ほとんどお休みなしでした。子供がいないので、産休、育休もなく、メンタルも強いので休職もなく、体も丈夫なので風邪で休むのも数年に一度ぐらいです。バケーションのためにしっかり長期休暇を取るようになったのも40代後半からです。

 20代から40代までは休みたいとも思わなかったし、毎日自分の力を全部出し切ってもどこからともなくまたエネルギーが沸き上がっていました。気が付いたら桜が咲いていて、次にふと見上げたら桜の花は散っていました。季節を愛でるという感覚もありませんでした。

 ただ毎年1つずつ年齢を重ねるにつれて、このままの働き方だとどこかで息が切れてしまうだろうなという感覚がありました。最近時々ふと「専業主婦になりたな」と思うこともあります。今は叶わない夢ですが、朝起きて家族を送り出した後、二度寝して、午前中に家事を終わらせてお昼はどこかで一人ランチ。。。。午後からネイルサロンに行って夕飯の材料を買って帰る。。。なんて1日を妄想をしたりします。でも私はやっぱり仕事が好きです。

そして仕事は短距離走ではなく、長距離走だということです。マラソンも最初にスピードを出しすぎると後半失速してしまいます。

 うまくリラックスしながら、息長く仕事を続けたいと思っています。

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記事を書いた人

工藤浩美

白百合女子大学国文科卒業後、総合商社勤務。
その後通訳・翻訳エージェントに2社、合計11年間勤務。通訳コーディネーターとしてこれまでに数百件の通訳現場のサポートを行なう。 2001年7月に株式会社テンナイン・コミュニケーションを設立。趣味はシナリオ執筆。

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