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別れはきっと教えてくれるはず

工藤浩美

工藤浩美の東へ西へ

2019年の12月末にリンパ腫と診断され、無治療だと余命一カ月と宣告された愛犬アンディエルですが、先週末に抗がん剤の1クールが終わりました。途中副作用から体調を崩したり、食欲が落ちたり、メニエール病になったりと色々あったのですが、無事に終わりました。基本的に抗がん剤は2週間に1回で、本来なら半年で終わる予定だったのですが、毎回の血液検査の結果で白血球の数値が落ちてる時は治療が伸びるので、トータル7ヵ月かかりました。雨の日も風の日も毎週日曜日の午後は病院通い。長い道のりでした。

これからは時々通院しながらの経過観察になるのですが、再発した時にどこまでどういう治療をするか、厳しい選択をすることになります。リンパ腫は必ず再発しますと先生に言われています。それが一か月先なのか、半年先なのか、1年先なのかは誰にも分かりません。アンディの生命力を信じるだけです。

この12年間どこに出かけるのも一緒、アンディは人間のように枕を使うので、夜は毎日一緒に寝ています。いなくなってしまうということは考えたくないし、どんなに覚悟していてもその喪失感はきっと想像を超えるでしょう。こうやってブログを書いていても胸が苦しいので、覚悟はしていますが、どうしようもないぐらいの悲しみに包まれると思います。でも別れの時はアンディが教えてくれるような気がします。その日が来るまで1日、1日を大事に家族と過ごしたいと思っています。

写真は最後の治療に行く前に一緒に撮ったものです。サングラスとマスクだとかなり怪しい雰囲気ですね。

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記事を書いた人

工藤浩美

白百合女子大学国文科卒業後、総合商社勤務。
その後通訳・翻訳エージェントに2社、合計11年間勤務。通訳コーディネーターとしてこれまでに数百件の通訳現場のサポートを行なう。 2001年7月に株式会社テンナイン・コミュニケーションを設立。趣味はシナリオ執筆。

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